足立朝日

「未来のまちづくり」を体験 地下鉄8号線沿線の9小学校から25人

掲載:2018年4月5日号
 「駅の近くにお店が出来れば、まちが賑やかになる」「駅に保育園があれば、お父さんお母さんが朝出掛ける時に預けられるし、夕方引き取りも出来る」――。国の交通審議会答申で延伸・建設がほぼ確定している地下鉄8号線(有楽町線)建設運動を盛り上げるPRイベントが、3月21日(水・祝)、大谷田5丁目にある郷土博物館で開かれた。沿線の9小学校から応募した4、5年生25人が参加、都市開発シミュレーションゲームを楽しみながら有意義な時間を過ごした。
 このイベントは、スマホゲーム開発会社の協力を得て区の鉄道立体推進室(高橋茂室長)が開催したもの。
 ゲームは、8号線計画の足立区部分(亀有―六木=葛西用水親水水路沿い)のエリアマップの中に、計画されている2駅を書き込み、そこに自分たちが欲しい施設やまちを加えていくもの。参加したのは、大谷田、北三谷、辰沼、中川、中川北、中川東、長門、東渕江、六木の9小学校。5班に分け、リーダー役に区の職員とボランティア参加の東京未来大学生3人が加わった。また、父母ら20人が参観し、子どもの活動と発表を見守った。
 ゲームを使ってのまちづくりにはみな興味津
々で、約1時間かけて「街の変化・未来」を出し合った。まとめた内容を紙に記載し、グループごとに発表。発表後は、櫻井健担当課長らが講評した。「夢がある」「可能性がいっぱい」「駅をうまく利用しようというアイデアがいい」。最後に高橋室長が「とてもスッキリした。私たち職員も皆さんの希望や夢を実現したい。おうちに帰ったら家族みんなで話し合ってください」と挨拶。
 参加者の一人、中川東小4年の戸張翔くん(11)は「ゲームは楽しかった。足立のまちを変えようという気持ちがわいた」、ボランティア参加の東京未来大学こども心理学科3年の真保貴也さん(21)は「子どもたちの色々なアイデアに感心しました。特に環境問題まで考えているなんてすごい」と感想を語った。

写真上/みんなの考えをそれぞれ発表=郷土博物館で
下/テレビ局が取材する中、まちづくりゲームを真剣に操作=同