足立朝日

五反野駅交通広場がオープン 交通混雑の解消図る

掲載:2018年6月5日号
 東武スカイツーライン五反野駅前の南側に広さ約2500㎡の交通広場が完成、5月から北側にあったタクシー乗り場がこの広場に移動。17年越しの広場の完成で、地元は「駅前の交通混雑が緩和される」と喜んでいる。

【交通広場の概要】
 広場は改札口を出て前方斜め左側。駅前の通りを渡った反対側に広がる約800坪の土地。中央にタクシー乗り場が出来、これまで北側の「ふれあい通り」沿いに、道をふさぐようにして並んでいたタクシーも移動。駅のそばを走っている西新井駅と亀有駅を結ぶ「はるかぜ」12号の乗り場も完成した。こちらの乗り入れは夏以降になる。また、中央には足立四丁目交番の移転が決まっている。広場西端の植栽帯に桜の大木2本が残された。
【地元との協議会で方針を協議】
 この場所は、民間の用地を区が買収し「まちづくり広場」として管理していたもので、10本の桜の木などが植えられる空き地となっていた。
 五反野駅の1日の平均乗降人員は約3万5千人。駅を利用する歩行者だけでなく、駅周辺にある都立江北、青井、足立の3高校の生徒が駅前を通り、歩行者、自転車、車の往来が激しく、「駅周辺を通るのが怖い」との声が上がっていた。
 これを受けて区は、平成14年度から駅前整備の検討を開始、平成21年に足立四丁目町会を中心とした「足立四丁目地区まちづくり協議会」を結成、話し合いを進めて来た。
【東武バスの乗り入れ】
 また、広場中央に「はるかぜ」号のバス停とは別に、東武のバス停も設置され、5月28日(月)から乗り入れた。このバスは、五反野駅から花畑車庫行きのバス停。駅の西側の通称「花畑街道」を北千住駅―花畑車庫(六町駅)を結んで走る東武バス「北11」系統の増便分(1日1本のみ)。「北11」系統は、30分に1本の割合で走り、五反野駅に一番近いバス停は「末広町」。交通広場にできたバス停との距離はわずか50mだ。協議会関係者は「今は、家が建っていて広場に入れないが、将来は乗り入れてほしい」と話す。
【駅前通りの無電柱化はチャレンジ路線】
 昨年度の足立区予算発表で話題に上った五反野駅前通り(四ツ家交差点―補助36号線)の無電柱化計画は「チャレンジ路線で、平成29年度から委託して、できるかどうかを検討している段階」(都市建設部)だという。「予算と技術の問題」がネックになっているようだ。
【問合せ】TEL3880・5463区市街地整備室


写真上/東側から見た広場。タクシー乗り場付近
下/西側から見た広場。後方はホーム