足立朝日

本木南町会の神輿 中央本町四丁目町会へバトンタッチ

掲載:2018年10月5日号
 本木南町にある出戸八幡神社は、町会が分かれてしまったことで、神社の氏子がいなくなり、地域で管理が出来なくなった。昨年には社務所が取り壊されたため、神輿と太鼓山車は移転を余儀なくされピンチに。
 相談を受けた郷土博物館が、チラシを作製し活用してもらえる町会・自治会を探したところ、中央本町四丁目町会から声がかかり、このほどバトンタッチが実現した。 
 9月19 日(水)、本木2丁目の中曽根神社で引き渡し式が行われ、贈る側の中曽根町会(土屋稲善会長)8人と、受け入れ側の中央本町四丁目町会(髙松明彦会長)の4人が立ち会った。引き渡しに先立ち、中曽根町会から鳶の頭が威勢の良い木遣りを響かせ、三本締めで華を添えた。トラックに積み込まれた神輿・太鼓山車を、中曽根町会が拍手で見送り、かつて練り歩いた道を通り、引き渡し先へと向かった。
 中曽根町会の土屋会長は「育てた神輿が無事に引き取られてよかった。娘を嫁がせるような心境だ」と語り、中央本町四丁目町会髙松会長は「大切に使わせてもらいます。出戸八幡神社で使われていたことを伝えるため、太鼓山車に彫られている『出戸八幡神社』はそのまま使いたい」と語った。

写真上/神輿・太鼓山車を囲んで両町会の皆さん
下/トラックに積み込まれた神輿・太鼓山車