足立朝日

中学の部で上野柊吾さん(谷中中1年)が大賞 全国小中学生 俳句大会

掲載:2018年12月5日号
 11月23日(金・祝)、小林一茶ゆかりの炎天寺(吉野秀彦住職、六月3-13-20)で「一茶まつり」が開催され、合わせて「第57回全国小中学生俳句大会」の表彰式が行われた。
 今年は8万6553句が寄せられ、高野ムツオ審査委員長らの審査の結果、小学校の部では5万
3874句の中から特選15句、秀逸204句、入選592句が、中学校の部では3万2679句の中から特選14句、秀逸117句、入選361句が決定した。
 いずれも甲乙つけがたいすばらしい作品ばかりで、審査員を悩ませた。一茶まつり大賞に選ばれた句は、小学生の部が「花火の夜そぼから聞いた大空しゅう」(葛飾区・水元小3年、河本れぶん)、中学生の部が「地にはあな木にはぬけがらせみのこえ」(足立区・谷中中1年、上野柊吾)だった。
 区内では、個人の部では中学の部で上野さんが大賞を獲得したほか、足立区教育委員会賞の小学生の部に2人、同中学生の部に1人が選ばれた。また、団体では足立区長賞に西保木間小と谷中中が、足立区教育委員会賞に千寿双葉小と東綾瀬中が選ばれた。
 大賞の上野さん以外で個人特選に入った区内児童・生徒の句は次の通り(敬称略)。
▼足立区教育委員会賞=「頭から鮎をがぶりと白寿前」(千寿双葉小6年、杉本優花)、「炎天下五秒すずしきしばすべり」(西保木間小3年、高野玲奈)、「空蝉のちぎれた足の琥珀色」(東綾瀬中3年、遠藤菜々)

写真/吉野住職から表彰される上野さん=炎天寺で