足立朝日

羅針盤 VOL.88

掲載:2019年1月5日号
 新年になった。年末もそうであったが、世の中「スピード時代」、というよりも、毎日が忙しく余裕がなくなっていると言った方がいいのかも知れないが、「年末」「年始」の風景や感覚がだんだん薄くなっているのは間違いない。
 おせちやお雑煮は、正月には付き物であるが、スーパーには食べ物が季節を忘れてしまうかのように何でもあるので、家族形態の変化とともに、徐々に変わる兆しありだ。
 日記の冒頭の欄には「今年の抱負」とか「ことしの目標」とかいう欄があって、小生もいくつもの「抱負」「目標」を毎年記すのだが、昨年の目標も例年通り半分も実現しておらず、恥ずかしい限りである。  
 今年2019年は平成が終わって新しい年号になるが、何か「2
020年のオリンピックの前の年」というイメージだけが先行している感じなのは、小生だけだろうか。
 「人は何のために生きるか」が毎年問われるが、「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされること、この四つです」(社員の7割に知的障がい者を雇用する㈱チョークの会長が、ある時あるお寺の住職に言われた言葉)。重い言葉だ。  (編集長)