足立朝日

千住空襲戦跡展

掲載:2007年4月20日号
◆◇焼け野原 凄まじい爆撃跡
千住空襲戦跡展

 「千住空襲戦跡展」が4月13日~15日シアター1010ギャラリーで開かれ、多くの人が訪れた。主催はNPO千住文化普及会(櫟原文夫代表)。 東京大空襲1カ月後の昭和20年4月13日、千住でも大規模な空襲があった。その様子を撮影した写真が昨年発掘されたのを機に、あまり知られていない千住の戦災を伝えたい、と同会理事の添田義雄さんを中心に企画した。撮影者は若田薬局の先代当主・故若田正治さん。写真は焼け野原に2つの蔵だけがぽつんと建ち、爆撃の凄まじさをまざまざと伝えている。
 また源長寺の焼け焦げた樹木など現在の写真や空襲体験記なども。千住神社に今でも当時のまま残されている防空壕は、入口の模型を添田さんが製作。来場者の中には当時を知る人も多く、懐かしそうに思い出を語る人もいた。
  「急速な千住変貌の中でどんどん昔の記録などが消滅している。当時を知る人がいるうちに残したい」と添田さん。体験談などはこちらまで。千住文化普及会℡&FAX3381・3232メール


空襲後の千住仲町の様子=故若田正治さん撮影