足立朝日

市川森一脚本賞 「アンナチュラル」野木さん受賞

掲載:2019年5月5日号
 「市川森一脚本賞 第7回授賞式」(主催=同財団)が4月20日(土)、千代田放送会館(千代田区紀尾井町)で開かれ、「アンナチュラル」を手がけた野木亜紀子さんに賞金・記念品が贈られた。
 同賞は、視聴者の記憶に残るテレビドラマを作り続けた脚本家・市川森一さん(前シアター1010館長、元日本放送作家協会理事長など)の功績を称え、優れた作品を執筆した脚本家を選奨するもの。対象は、前年の1月から12月までに放送されたテレビドラマで、現役のプロデューサーが合議で選考する。「アンナチュラル」は、昨年1月12日から全10回、TBSで放送された法医学ドラマで、石原さとみ、井浦新、窪田正孝らが出演した。
 作品中の法医解剖医チームの衣装を身に付けて登場した野木さんは、「1年前の作品の反響が未だにある。視聴率頼みの中で物語性が評価され、とても励みになった。このバトンを次に渡したい」と感慨深げに語った。
 同作品の新井順子プロデューサーと塚原あゆ子ディレクター、野木さんによるフリートークでは、女性ならではの言葉不要のチームワークや、絶対に引かない3人の駆け引きなどの秘話が語られた。
 市川さんの妻で女優の美保子さんは、記憶に残るドラマがまたひとつ生まれた喜びを語り、関係者に感謝の言葉を贈った。

写真/野木さん(左)と美保子さん