足立朝日

ハイパーレスキュー新田に発隊

掲載:2007年5月5日号
◆◇ハイパーレスキュー新田に発隊
特殊で高度な装備と技術

 消防救助機動部隊・通称ハイパーレスキューが、新たに新田三丁目に発隊した。4月25日に行われた初隊式には、鈴木恒年区長、足立区選出の都議会議員など多数出席した。
  ハイパーレスキューは阪神大震災の翌年に組織され、通常の消防隊では対処の困難な災害に対応可能な、特殊で高度な装備と技土砂と瓦礫の下から埋没者を救出する訓練  術を備えている。2004年の新潟県中越地震では、その能力が生かされた救出活動が注目された。今回の第六消防方面本部は東京消防庁4隊目で、これにより区部北東部の消防活動体制が強化されることになる。
 同隊には、兵庫県尼崎市の列車脱線事故の教訓から、可燃性ガスなどが充満する現場での活動を可能とする最新鋭の資機材を初めて配備。風速20mの空気でガスなどを吹き飛ばす「大型ブロアー搭載車」、高圧の水と特殊な砂の放出で火花を出さずに鉄扉などを切断する「ウォーターカッター搭載車」の性能が披露された。
  初隊式の後、大型重機や特殊装備をフルに使った訓練が行われた。土砂の下から埋没者を救助する場面では実際に瓦礫を爆破するなど、日頃の訓練の厳しさをが窺える、本番さながらの緊迫感溢れるものとなった。