足立朝日

410人の親子が多数のヤゴを救出! 東綾瀬公園プール

掲載:2019年6月5日号
 プールの大掃除で流されてしまう前に、ヤゴを捕まえてトンボにしてあげよう!――今年も自然にやさしいイベントが、5月26日(日)、東綾瀬公園プールで行われ、子どもや家族連れを中心に、過去最高の410人が集まった。
 「ヤゴ救出大作戦」と名付けられ、毎年行われているこのイベントの主催は、足立区の環境と自然を守る運動をしているNPO団体「エコロジー夢企画」(三井元子代表)。この日は、東綾瀬地区少年団体協議会の父母6人、東綾瀬中学校の中学生18人などが協力した。
 網や容器などを持ってプール前に集合した子どもたちは、午前10時、スタートの合図で一斉に水深20~50㎝のプールへ。底に沈んでいる落ち葉の下を網ですくうと、たくさんのヤゴが獲れ、大興奮。
 今年は、植物に産卵するというギンヤンマの習性を考え、プールにゴザを敷いたのが効果的だったようで、ギンヤンマの大型ヤゴが多く、参加者たちを喜ばせた。さらに赤トンボ系のコノシメトンボやシオカラトンボのヤゴが多く、ショウジョウトンボやイトトンボのヤゴも。
 子どもたちは、講師として参加した埼玉昆虫懇話会の土岐秀則さん(47)に飼い方などを質問。土岐さんは「6月中には、羽化してトンボになりますよ。大事に育ててね」。羽化の足場になる木の枝、餌のアカムシ、飼い方を書いた紙をもらった子どもたちは大喜びだった。

写真上から①/みんな網で懸命にプールの底さらい
②/捕えたヤゴを手にお母さんと記念写真!
③/これがギンヤンマの大型ヤゴ
④/イベントから2日後に「羽化しました!」と送られて来たギンヤンマの写真