足立朝日

Vol.15「チェリスト柏木広樹プロジェクト第3弾!」

掲載:2019年6月5日号
3人の超絶技巧が光るスペシャル公演

 心に残る演奏会を観客に届けることで、多くのファンを獲得している「かつしかシンフォニーヒルズ」が、この7月も「ここでしか観られない聴けない」スペシャル公演「チェリスト柏木広樹プロジェクト第3弾!」を贈る。
 1989年、柏木は東京藝術大学在学中にインストゥルメンタル・バンド「G-クレフ」のメンバーとしてデビュー。超絶技巧を凝らした即興演奏や、ダイナミックなパフォーマンスで名を世に知らしめ、翌年にはNHK紅白歌合戦に出場するという快挙を成した。
 2001年、バンド解散後に本格的にソロ活動に入り、以降、コンスタントにオリジナル作品を発表し続けている。2008年公開の映画『おくりびと』では、主演の本木雅弘にチェロ演奏を指導すると同時に、劇中演奏を担当し、同作品の第81回アカデミー賞外国語映画賞など数々の受賞に貢献した。アルバムでは特に、2015年リリース『Cellos Life』で、押尾コータロー、藤原道山、佐藤竹善、西村由紀江、NAOTOら著名アーティストによる音楽の融合がファンを唸らせた。異ジャンルのアーティストとのライブにも次々と着手し、ジェイク・シマブクロ、上妻宏光、小松亮太など多数のアーティストと共演。葉加瀬太郎の音楽監督、西村由紀江のサウンド・プロデュースなども務め、あらゆるシーンで活躍中だ。
 最近は、ピアニスト&シンガーソングライター光田健一と共にデュオ・ユニット『二人旅』としても活動し、毎年全国ツアーを実施。柏木広樹 feat. 葉加瀬太郎&西村由紀江、豪華トリオによる室内楽「Reminiscence~回想~」が、2018年に公開された映画『きらきら眼鏡』のエンディング・テーマとして流れ、映画ファンの心をもときめかせた。
 今回の公演では、国際ギターコンクールの最年少受賞歴を持つクラシックギター界のプリンス・木村大と、ジャンルを超えて既成概念という壁を打ち砕くピアニスト・林正樹も参戦! どのような音楽の融合が実現するか、大きな期待が寄せられている。3人の超絶技巧をぜひ堪能あれ!
【日時】7月6日 (土) 午後4時【場所】かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール【料金】一般6000円、会員5000円【問合せ】TEL5670・2233

写真/柏木広樹