足立朝日

Vol.16三遊亭歌之介改メ 四代目三遊亭圓歌 襲名披露興行2019

掲載:2019年7月5日号
「五代目圓楽一門会の台頭3人」参上!

 「三遊亭歌之介改メ 四代目三遊亭圓歌襲名披露興行2019」が9月1日、かめありリリオホールで行われる。
 薩摩男子の四代目圓歌師匠は、昭和53年、三代目・三遊亭圓歌師匠に入門し、歌吾として修行に突入。同57年4月に二ツ目に昇進し、三遊亭きん歌となる。5月には、住まいであった「善兵荘」の廊下に140人の観客を集め、落語界初の「廊下落語会」を行った。
 同58年、フジTV「らくごin六本木」に最多出演し、「田畑君」「松岡君」「一八君」「野間家の人々」「寿の春」などの新作でTV界デビュー。同60年、若手演芸大賞「最優秀二ツ目賞」を受賞。NHK新人落語コンクール入賞。同62年5月、真打昇進試験に新作「寿の春」で合格し、10月には入門9年目の大抜擢を受け、先輩18人抜きで真打昇進を果たした。初代・三遊亭歌之介の誕生である。
 「薩摩の爆笑王」の異名を持つ歌之介師匠は、平成2年、鹿児島県より「さつま大使」を拝命。この道に入って以来、古典落語、新作落語は勿論のこと、故郷では鹿児島弁の落語を披露して郷土愛全開。新作落語では、自身の少年時代や母親を題材にした涙と笑いのヒューマン落語で観客を魅了する。その他、時事ネタ、健康ネタありで、どれも絶品! 同3年、国立演芸場 花形演芸大賞「金賞」受賞。同13年には、顕著化する高齢化社会での老人たちの生き方を模索するドキュメンタリー・ヒューマン映画「ひっとべ」でも本人役で主演。常に走り続けて同30年4月22日、国立演芸場で行われた「三代目三遊亭圓歌一周忌追善落語会」の席上、31年3月の鈴本演芸場下席より四代目圓歌を襲名することが発表された。
 そして今年3月5日、帝国ホテルで行われた襲名披露パーティーの出席者は、総勢700人。口上では落語協会最高顧問の鈴々舎馬風、同会長の柳亭市馬らが登壇し、襲名を祝った。
 四代目圓歌としてのリリオホールでの襲名披露興行では、三遊亭小遊三師匠、三遊亭歌武蔵師匠、柳家三三師匠が花を添える。どれだけ幸福感で満腹になるか、楽しい舞台を観てのお楽しみ!
【日時】9月1日(日)午後1時【場所】かめありリリオホール【料金】4500円【チケット・問合せ】TEL5680・3333