
自転車も交通ルールを守らないと、罰金や懲役が課せられることがあるのを知っているだろうか?
誰でも手軽に乗れるが、自転車はれっきとした車。危険運転で、交通事故の被害者にも加害者にもなる可能性がある。近年、自転車と歩行者の衝突事故が増えていることから、東京都では5月1日~31日まで「あん・あん自転車TOKYOキャンペーン」を実施している。自転車の交通ルールを知って、安心・安全な運転を心がけよう。

横断歩道も気をつけたい。2人乗りなども危険
都内で昨年起きた自転車の事故は2万6052件。うち重傷者192人、死者42人。足立区は1450件と都内第2位の多さで、軽傷者1355人、重傷者16人、死者6人にものぼる。交通事故全体の自転車事故の割合が、都内18%に対して足立区は21%と高い。
理由としては、古くからの住宅密集地など見通しの悪い路地が多いことなどが考えられる。また千住署管内では今年、「酔っ払い運転」による事故も起きている。
自転車も30㎞の速度が出ていれば、ぶつかった時の衝撃はかなり大きい。都内では歩行者が勢いよく転倒した弾みで、頭を打って死亡したケースもある。もちろん運転者自身も、生身で転倒すれば危険なのは同じだ。