高速・加平インターチェンジ近くの区画整理中の住宅地の一画に珍しいコチドリの営巣が確認された。今年で4年目で、毎年可愛い雛が誕生していたが、今年は、抱卵中に大雨で卵が水没、孵化しなかった。
撮影したのは、東和1丁目在住の深野明さん(71)。
深野さんは、6月初旬に環7に近い場所でコチドリを発見、卵も4個確認したが、大雨で2回も水没。それでも、コチドリのペアは、抱卵期間を過ぎても交代で卵を温めていたが、抱卵確認から34日目の7月上旬に孵化をあきらめ、放棄した。深野さんは「雨の日でも、毎日ヒナの誕生を、今か今かと見に行っていましたが残念でした。人間社会では、児童虐待や育児放棄が騒がれている昨今、死滅したと思われる卵を健気にも水の中でも温めていたコチドリに、何か心が痛みました」と話してくれた。
深野さんがこの地で初めてコチドリを見つけたのは4年前の6月初旬。野鳥が多いことで知られる一ツ家第一公園に来た折にこの近くを通りかかり、ピッピッピッという珍しい鳴き声から雌雄のコチドリを発見、卵も見つけた。コチドリは約3年間、同じような時期にここへ来て、ヒナを2~4羽育てた。
【メモ】コチドリは、スズメ大で黄色い足、目のまわりに黄色い輪がある。全長約16㎝。九州以北の河原、海岸、干拓地で過ごす夏鳥(南日本では冬を越すものもあり、南西諸島では冬鳥)。
小石や砂の地上で繁殖する。冬羽は幼鳥のように淡い色になる。ピオとやさしい声で鳴き、繁殖期には、飛びながらピッピッピッと続けて鳴く。
写真上/水中でも抱卵していた親鳥=深野さん撮影、加平で
下/2羽のヒナ=深野さんが昨年撮影、同
撮影したのは、東和1丁目在住の深野明さん(71)。


【メモ】コチドリは、スズメ大で黄色い足、目のまわりに黄色い輪がある。全長約16㎝。九州以北の河原、海岸、干拓地で過ごす夏鳥(南日本では冬を越すものもあり、南西諸島では冬鳥)。
小石や砂の地上で繁殖する。冬羽は幼鳥のように淡い色になる。ピオとやさしい声で鳴き、繁殖期には、飛びながらピッピッピッと続けて鳴く。
写真上/水中でも抱卵していた親鳥=深野さん撮影、加平で
下/2羽のヒナ=深野さんが昨年撮影、同