足立朝日

足立区婦人学級連絡協議会会長 六月二丁目在住 本間静江さん(84歳)

掲載:2006年12月5日号
足立区婦人学級連絡協議会会長
六月二丁目在住
本間静江さん(84歳)

 「足立区婦人学級連絡協議会50周年感謝の集い」が11月22日、エル・ソフィアホールで行われた。会場には、鈴木恒年区長、内藤博道教育長、荒井智恵子・連合婦人会長、山本美惠子・女性団体連合会長はじめ歴代会長、安藤義雄・史談会会長ら、ゆかりの来賓が来場。本間静江会長らに賞賛と労いの言葉を贈った。
  本間会長は、珠算塾の経営者として、50年以上も子どもたちとの触れ合いを大切にしてきた。PTA活動から青少年委員活動に入り、「地域の子は我が子」の思いで子ども会作りに携わった。

婦連50年の歴史に幕
 その後は地区対会長を13年間務め、さらに保護司としての32年間に、約200人の青少年に関わった。これらの長期にわたる献身的な活動が認められ、昭和 61年に文部大臣表彰、62年には都知事表彰を受け、平成10年には勲五等瑞宝章を受章した。
  昭和31年、第十六中で産声を上げた文部省委嘱の婦人学級では、PTA、町会婦人部、地域を対象に勉強会、講演会を開始。家庭内にあった婦人が、学習参加をすることで自主性と知識を高め、婦人の地位向上により「明るい豊かな家庭」「豊かな市民性」を育てることを方針とした。婦人学級終了後は、それぞれが学習グループを結成して「足立区婦人学級連絡協議会」に加盟。今日まで学習を継続させてきた。
 本間会長は穏やかに語る。「大切な仲間であったアテネ五輪聖火ランナーの小杉芳子さんが、昨年、自転車の旅の途中で亡くなったことは大変なショック。女性の生き方が多様化され、私たちの学習も一段落した今、50年の節目で区切りをつけることにしました。これからは、今まで蓄積してきたものを地域にお返しできるような活動をしていきたいと思います」
  心尽くしの宴の終了と共に、同協議会50年の歴史の幕が静かに下りた。