足立朝日

商店街のあの人、あの風景…… 「知らない路地の映画祭」開かる

掲載:2019年12月5日号
 11月23日(土・祝)、24日(日)、千住仲町にある古民家「仲町の家」で、一般参加者が作った映画を持ち寄って上映する「知らない路地の映画祭」が開かれ、区内外の参加者で賑わった。
 この映画祭は、4年前から始まり、前回から制作者や出演者はすべて公募、「制作委員会」(工藤理佳子代表理事)が組織され、映画に関心がある人、留学生、千住の住人などが加わった。
 撮影の舞台は、千住ミリオン通り商店街(間嶋昭人会長)など主に千住地区。ロケハン散歩や出会った人々との語らいを通して映画の素材を探していくという手法で、シナリオづくり、撮影、編集、音楽、そして出演者と監督も一般参加者が担うという文字通りの手作り映画祭だ。 
 今回、上映されたのは、「ジュゲル〇ジュゲル」「芋-IMO-」「とほまる千住」「千住ぶらぶら節」「右近博士のギャラクシー鉄道」「ハナデンシャで行こう」の新作6本、旧作1本。
 映画祭の参加費は500円。雨模様の天気ながら、午前、午後、夜の3回とも20席が満席に。各回ラストの30分に行われた参加監督らの「撮影秘話」は今年も盛り上がった。
 「芋」は、昨年ワークショップに参加したアメリカ人、ケビンさんが「来日した時に初めて聞いた焼き芋屋の呼び込みが怖かった」という体験をもとに作ったホラー作品。感想は「とても勉強になったよ」。
【メモ】「映画祭」の詳細、連絡はHP

写真/「芋」の感想を語るケビンさん(右から3人目)、右は出演の2人。左は工藤さん=仲町の家で