足立朝日

台風被害も「ものかは」 荒川河川敷に オオタカ チョウゲンボウ

掲載:2019年12月5日号
 綾瀬在住のカメラマン・小久保彰さん(72)から、先の台風で被害を受けた荒川河川敷での野鳥の活躍ぶりを伝える写真と観察日記が届いた。以下その内容――。
 「11月6日(水)午後、いつものようにカメラをかついで荒川の河川敷へ。ここで生活していた様々な生き物たちは、一体どうしているかと見回していると、鳩、スズメ、ムクドリ、セキレイ、カラスなどなどみんないる、いる。動物は強い。ならばとベンチに座って待っていると、来た! 春にここで子育てをしていたチョウゲンボウの雌。『私は元気よ!』と言いたげに、右に、左に飛んでいたが、やがて上空にやって来ると、足には食餌のバッタを『ゲットしたわよ』とばかりに見せつけて飛んで行った。ぜひ、来春も子育てを見せて欲しい。自然界に生きる動物たちは、破壊された環境に負けることなくその場所で強く、逞しく、生きていた。災害に見舞われた多くの方々に、心からお見舞いを申し上げると同時に、温暖化を少しでも食い止めて、我々が住むたった一つしかないこの地球という星を守りたいものだ」

写真上/獲物の鳩に狙いを定め、襲撃に突進するオオタカの幼鳥=荒川河川敷で
下/足に食餌のバッタを持ち、ゆうゆうと飛ぶチョウゲンボウの雌=同