足立朝日

東大生と音楽で交流 千寿小で東大音楽教室

掲載:2007年6月20日号
◆◇東大生と音楽で交流 千寿小で東大音楽教室
 千寿小学校(千住宮元町・中田博校長)で6月9日、東京大学音楽部管弦楽団による音楽教室が開かれた。
  同団在籍の3年の高関悠さん(千住大川町在住)が旧千寿小、旧千寿第三小で学んだことから提案。開かれた学校づくり協議会(黒川耕次会長)の協賛で実現した。
高関さんの父は、世界でも活躍する指揮者の高関健氏。
 体育館に集まった児童約350人と保護者や近隣住民らを前に、約120人の大オーケストラが迫力ある演奏を披露した。「眠れる森の美女」や「威風堂々」などで聴衆「こうやって音を出すんだよ」を魅了。
 楽器説明では「ホルンの筒を伸ばしたら4m」「ヴァイオリンの弦は馬の尻尾でできている」などの知識に、子どもたちの驚きの声が上がった。
 休憩時間の楽器体験にはみんなが殺到し、初めて触れる楽器に興味津々。団員にやさしく教えてもらって実際に音を出し、目を輝かせていた。児童の指揮者体験や千寿小ジュニアバンドとの校歌演奏、合唱など、充実した2時間となった。
 高関さんは「旧千寿小の周年行事で、コマ回しなどを地域の人に教えてもらってとても嬉しかったので、次は地域のために、と。こんなにいっぱい来てくれて良かった。1人でも多くの子が音楽好きになってくれれば」と喜びの笑顔で語った。


花束を贈られる高関さん