足立朝日

春の風物詩「菜の花」 咲く前に収穫 ナバナが出荷時期

掲載:2020年4月5日号
 鹿浜7丁目の鹿浜徳雄さんの畑では、ナバナ(コマツナの栽培過程で成長する花茎の部分)が収穫期を迎え、5月初旬まで1500~2000束(1束=10 本×2)が出荷されている。おひたしや中華料理の炒め物に使われるとのこと。
 「最盛期は休みなしで収穫する」と鹿浜さん。ナバナは収穫せずにそのままにしておくと、蕾から黄色い花が咲く。開花したナバナは味にえぐみが出るため、鹿浜さんは開花する前の蕾の状態で収穫。
 鹿浜さんは、ナバナをつくり続けて50年以上。現在は昨年就農した長男とともにアユタデ、ツルナ、ムラメなどのツマモノも栽培し、すべて豊洲市場へ出荷されている。
《メモ》「菜の花」というと、春に咲く黄色い花が一般的だが、「菜の花」はアブラナ科の黄色い花の総称で、1種だけを限定する名称ではない。コマツナやチンゲンサイなどもアブラナ科で、春に花茎とつぼみが出て、やがては黄色い花を咲かせる。

写真/花が咲いたナバナを手にした鹿浜さん