足立朝日

　綾瀬６丁目在住の小久保彰さん（71）から３月中旬、うれしい便りが届いた。名付けて「二輪草物語」――。
　「八か村落し」という昔風の名前が付いた親水緑道で二輪草が咲き始めた。
　２年前に、管理人さんの了解を得て自宅庭から移植に成功。今年も元気に咲き始めてくれた。二輪草は生育条件が難しく、中々路地では育ってくれない。乾燥に弱く、直射日光を好まないのだ。この場所に好条件ありとの魅力を感じ管理人さんにお願いに行った。生育条件などを詳しく説明したところ、快く了解してくれ、移植に漕ぎ着けた。
　当初、一切世話はしないというのが了解の条件だったが、木枠をしてくれたり、名札を立てたり、皆さん温かく見守ってくれていて感謝、感謝。このまま群生地になってくれると素晴らしいのだが……。４月上旬頃まで楽しめるかも知れない。
ちなみに、二輪草の名前の由来は、一本の茎に蕾が２つあり、一方が咲き終わった後にもう一方が咲くことから付いた名前だそう。
　場所は、東綾瀬児童館～東綾瀬小学校の間の親水緑道東屋の前。

写真／ひっそりと花開いた二輪草