足立朝日

　足立学園（千住旭町）がマイクロソフトのShowcase Schoolに認定された。全国２校目で、東日本では初となる。
　Office365を日常的に活用していることが評価されたもので、これほど活用している学校は他にはないとのことだ。
　３月３日（火）、日本マイクロソフト株式会社執行役員常務・パブリックセクター事業本部長の佐藤知成氏、パブリックセクター事業本部・業務執行役員・文教営業統括本部長の中井陽子氏、ティ―チャーエンゲージメントマネージャー・パブリックセクター事業本部・文教営業統括本部の石山将氏が来校、調印式と横断幕の授与式が行われた。
　Showcase Schoolはマイクロソフト本社が認定する教育ＩＣＴ先進校プログラム。Office365の有効活用に関して、同社がサポートや教員に対して利用法の指導をする。
　足立学園ではこのシステムを活用して、課題やプリントのやり取り、メールのやり取り、アンケート、テスト、オンラインでのホームルームや授業などを行っている。
　新型コロナによる休校中も、このシステムを利用して、ホームルームや学習指導を実施。その際はカナダにターム留学中の生徒も参加するなど、休み中も生徒とつながることができ、大いに役立っているという。
　また、同校生徒の本社見学などもあり、進路を探求する上での刺激になっている。
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　足立学園の卒業生の西山裕貴さんが、今年、１浪して東京大学（文Ⅲ）に合格した。同高校からの東大合格は２年連続で、過去30年間の合計は８名となる。
　西山さんは国語嫌いだったことから理系進学を決めていたが、中３の時に第一志望のオープンキャンパスに参加し、実験に興味がない自分には理系は向いていないと文系に変更。苦手な国語を克服するため、精読に力を入れることで語彙力をつけたという。
　「今まで意味不明な文字列だった文章が、抵抗なく理解できるようになった。国語を克服できたことが私の受験で最も大きな成長」と西山さん。
　東大は英語と数学で差がつくため、高校時代はこの２科目を重点的に勉強。社会は授業での日本史１科目に加え、独学で世界史を高３年春までに一通り学んだ。
　現役受験のセンター試験では、マークミスによる約40点の失点が敗因だったが、１年後、見事リベンジに成功した。
　西山さんは後輩に向けて「勉強で大事なのは方向性を定め、充分な量をこなすこと。全体像を把握し、計画的に学習してください」とエールを送っている。

写真／日本マイクロソフト株式会社の役員が訪れ、調印式と横断幕の授与式が行われた＝足立学園で