足立朝日

あなたの寄附であだちに桜の新名所を

掲載:2020年5月5日号
 あなたの寄附で早咲きの河津桜の並木を作ろう――。区の北東部にある毛長川・綾瀬川の約1㎞の緑地に、70本の河津桜を植え、区内初の河津桜並木の新名所作り計画が進んでいる。自然を増やす区民参加のうれしい事業だ。


◆400mの緑道に、すでに32本植樹
 区内を流れる綾瀬川には、冷たい灰色のコンクリート護岸が続いているが、毛長川に架かる花畑7丁目の鷲宮橋から南へ下り、花畑2丁目付近までの約1.5㎞の部分は、緑の土手になっている。
 今回、区が河津桜の並木を作ろうとしているのは、鷲宮橋から約300mの毛長川とその先に続く花畑2丁目までの綾瀬川の土手約700m、計1㎞だ。
 区は、緑の基金を活用して、今年2月、このうちの北の部分、鷲宮橋から鷲宿東公園の下流130mまで約400mに高さ3mほどの苗木を植えた。
風で倒れないように1本1本に「二脚鳥居」と呼ばれる支柱を付けた河津桜(2月後半に咲く早咲種)が約10m間隔で32本。
◆下流部600mに植樹する38本は寄附募集
 下流部600m部分に、同じく10m間隔で38本を植樹する予定だが、植樹には、寄附制度を導入する。募集は、すでに4月1日(水)から始まっていて、8月14日(金)まで受け付ける。寄付金額は2千円以上で受付、5千円以上の寄付者はHPに名前を掲載、2万円以上の寄附者は、現地に設置する桜配置案内板に、名前やメッセージなど(30文字以内)を掲載。また、寄附者全員を11月頃現地で開催予定の植樹イベントに招待する。
 寄付の申し込みは、区のホームページまたは配布中のチラシ裏面申込書に記入し、持参、FAXか郵送で。
◆区内初の早咲き桜の新名所が誕生
 これまで区には、千住柳原、舎人緑道、葛西用水などにソメイヨシノ、また、江北北部緑道、堀之内桜づつみなどに五色桜(八重桜=里帰り桜)の有名な桜並木があるが、早咲きの河津桜の桜並木はなかった。ここは早ければ3年後に早咲きの新名所になりそうだ。
 さらに、今年度には、区が花畑川と中川の合流部から下流の中川沿いの幅3m、800mの緑地部分に、神代曙というソメイヨシノの代替の品種の桜を植樹する計画もあり、緑化への熱意が評価されそうだ。
【申込・問合先】〒120-8510 中央本町1-17-1、区役所北館4階、みどり推進課 TEL3880・5919、FAX3880・5479Eメール
写真上/花畑川(運河)に咲く早咲きの河津桜
中/鷲宿東公園(右側)付近の緑道
下/すでに32本の植樹が終わっている400mの緑道部分



上/今回紹介した緑道の位置。下が拡大図