暦の上では七夕。梅雨のない北海道や梅雨休みの地方では、降るような満天の星空に、流れるような天の川(東京生まれで見たことがないので、月並みな表現で申し訳ない)。両岸の牽牛星(彦星)と織姫星が、川を渡り、たった一日の逢瀬を楽しむという何ともロマンチックな「七夕伝説」は、このコロナ禍で何処へ――。
自粛が解除になっても、東京の日常はみなおっかなびっくりの体だ。何をするにも腰が引けている。人々は、街を歩くにもマスクをしていて、居酒屋では入店し、座るとようやくホッとしたようにマスクを外す人もいれば、グラスを傾ける時だけずらす警戒感いっぱいの人など十人十色。
「ワクチンが出来るか治療薬が現れるかしないと以前のような生活には戻れないよ」と語るのは、ご存知、長屋のご隠居さん。八っつぁん、熊さんは、透明のアクリル板越しに「そのマスクの模様かわいい」とか「マスクがないと口寂しいよね」とか言いながら『マスク社会』にすっかりなじんでしまっている。
でも「マスクなしでは人に近づけない」社会、マスクを付けて逢瀬を楽しむ織姫と彦星の姿はやはりおかしかあないかい、なあ、熊さんよ。 (編集長)
自粛が解除になっても、東京の日常はみなおっかなびっくりの体だ。何をするにも腰が引けている。人々は、街を歩くにもマスクをしていて、居酒屋では入店し、座るとようやくホッとしたようにマスクを外す人もいれば、グラスを傾ける時だけずらす警戒感いっぱいの人など十人十色。
「ワクチンが出来るか治療薬が現れるかしないと以前のような生活には戻れないよ」と語るのは、ご存知、長屋のご隠居さん。八っつぁん、熊さんは、透明のアクリル板越しに「そのマスクの模様かわいい」とか「マスクがないと口寂しいよね」とか言いながら『マスク社会』にすっかりなじんでしまっている。
でも「マスクなしでは人に近づけない」社会、マスクを付けて逢瀬を楽しむ織姫と彦星の姿はやはりおかしかあないかい、なあ、熊さんよ。 (編集長)