足立朝日

羅針盤 VOL.107

掲載:2020年8月5日号
 ラジオを聴いていると、アナウンサーが盛んに「それは『びーとうびー』ですね」とか「アフタービューティなんだよね」とかの英語を連発している。
 他のアナウンサーも「ここのレガシーはね」と言った上に「モビリティがね」と話す。別のコーナーで、ゲストの女性が「リアルの話をカジュアルに」とのたまわった。いやあ、全く何を言っているのか、聴取不能に。
 英語を連発する人が悪い、と言っているのではない。「わかる英語」を使ってほしい、と言っているのだ。一向におさまらない「コロナ禍」で、イライラとストレスが溜まる毎日だけに、願うや切である。
 このまま終わると気持ちが悪いので、ネットで調べて、前述の英語を通訳して閉めたいと思う。
 「びーとうびー」は「BtoB」「business対business」の略で、意味は「企業間取引」。「レガシー」は「遺産」、「モビリティ」は「動きやすさ」、「リアルの話をカジュアルに」は「現実の厳しい話を気軽に」と言った感じか。
 「アフタービューティなんだよね」だけは意味不明のまま。「ビフォー・アフター」ならわかるけど……。(編集長)