足立朝日

わたしとあなたの足立・橋・物語No.5

掲載:2020年8月5日号
千住大橋
(千住橋戸町-荒川区南千住6丁目)

橋長 92.5m 幅 24.2m
架設 昭和2年(1927年)
構造 鋼タイドアーチ橋


―三鷹市上連雀 端月有人さんの手紙―
 江戸四宿の一つ千住宿は、江戸を発って最初の宿場。隅田川に架した「大橋」を渡って奥州へ日光へ。私の妻は千住から、のちの千住大橋を都電21番に乗って渡り、日本橋の高校に通っていた。遺された当時の画文帖に、拙い絵に添えて「千住大橋は心持を変える橋。往きは胸ふくらませ、帰りは『お帰りなさい』と温かく」と。私も都電から大橋を眺めてみたかった。
―大淵澄夫の現地探訪―
 投稿者の添文から、街・橋・都電にも精通している方とお見受けした。昭和38年代をイメージして大橋と都電6000形を描いてみた。勿論4本煙突も入れて。久しぶりの千住大橋は遊水歩道をも整備されて散歩人で賑わっていた。大橋は左右から橋に囲まれて、今一つ居心地が悪そうだった。

イラスト・大淵澄夫