水害対策の先駆的な取り組みをしている「足立区第18地区町会自治会連絡協議会」が、令和2年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞した。
同表彰は、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動、防災思想の普及や防災体制の整備に貢献し、その功績が顕著な団体・個人を対象にしたもので、「防災体制の整備部門」で選出。9月4日(金)に総理大臣官邸で授賞式が行われた。
「第18地区」は中川の氾濫に備えて、地域住民が主体となって自主的に「水害対策委員会」を結成、水害コミュニティ・タイムラインを策定、試行運用している。新たに荒川の氾濫も想定した策定にも取り掛かるなど、その活動は全国的にも注目され、これまでに令和2年度「地域の防火防災厚労省」最優秀賞、「防災まちづくり大賞」消防庁長官賞を受賞している。
第18地区町会自治会連絡会会長の羽住奎氏(足立区町会・自治会連合会会長、隅田自治会長)と長門南部町会長の今坂昭男氏は、足立消防署の戸谷彰宏署長とともに同10日(木)、近藤やよい区長を訪問し受賞を報告した。
「足立区から総理大臣賞は初めて」と区長からの祝福を受け、「水害への意識を高めたいと始めた。感無量です」と羽住氏。避難所運営に話が及ぶと、今坂氏は昨年の台風19号で約300人が避難した長門小の状況を振り返り、「避難者がお客さんになっている。ゲームをやっている人もいた。一緒に動いて欲しい」と課題を挙げた。
これまで、VRで浸水の状況を子どもたちに疑似体験させたり、プールでゴムボートを使った足立消防署レスキューによる訓練など、水害の怖さを住民一人一人が実感できるよう工夫した活動をしてきた。「若い人の参加が少ない。自分たちが主役であると自覚を持つよう教育していきたい」(羽住氏)、「向こう3軒両隣を熟知していくことが大事」(今坂氏)。今回の受章を励みに、今後も改善を重ね継続していく。
写真/羽住氏(左)と今坂氏
同表彰は、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動、防災思想の普及や防災体制の整備に貢献し、その功績が顕著な団体・個人を対象にしたもので、「防災体制の整備部門」で選出。9月4日(金)に総理大臣官邸で授賞式が行われた。

第18地区町会自治会連絡会会長の羽住奎氏(足立区町会・自治会連合会会長、隅田自治会長)と長門南部町会長の今坂昭男氏は、足立消防署の戸谷彰宏署長とともに同10日(木)、近藤やよい区長を訪問し受賞を報告した。
「足立区から総理大臣賞は初めて」と区長からの祝福を受け、「水害への意識を高めたいと始めた。感無量です」と羽住氏。避難所運営に話が及ぶと、今坂氏は昨年の台風19号で約300人が避難した長門小の状況を振り返り、「避難者がお客さんになっている。ゲームをやっている人もいた。一緒に動いて欲しい」と課題を挙げた。
これまで、VRで浸水の状況を子どもたちに疑似体験させたり、プールでゴムボートを使った足立消防署レスキューによる訓練など、水害の怖さを住民一人一人が実感できるよう工夫した活動をしてきた。「若い人の参加が少ない。自分たちが主役であると自覚を持つよう教育していきたい」(羽住氏)、「向こう3軒両隣を熟知していくことが大事」(今坂氏)。今回の受章を励みに、今後も改善を重ね継続していく。
写真/羽住氏(左)と今坂氏