
足立区梅田在住の飯村亜美さんは、都立飛鳥高校の女子サッカー部に所属しているが、7月29日から行われている「第16回全国高校女子サッカー選手権大会」に出場した。

飯村さん(中央)の原点となるSFCの後輩たちと
飯村さんは、平成9年に千寿第四小(現千寿常東小)に入学し、同時に千寿第四小フットボールクラブ(現千寿常東フットボールクラブ・以下SFC)に入部した。
6年間男子と一緒に練習し、中学は第九中に進んだが、やはり女子のサッカー部はないため、男子サッカー部に入部。小・中の9年間は男子と一緒にボールを追いかける日々。そして進学した都立飛鳥高校で念願の女子サッカー部に入部し、MFとして日々練習に励んでいる2年生だ。
同女子サッカー部は今年、都大会で都立高校として初めて優勝。関東大会には第1代表として出場し、3位の成績で全国の切符を手にした。
SFCの坂川事務局長は「小学6年間、男子とともに一生懸命練習に励んでいた笑顔を思い出す。女子も参加できる東京リーグでの活躍や、区内小学校のサッカー大会では、女子サッカーの部で優勝したことを今でも鮮明に覚えています。中学でも男子と一緒に練習していたことを聞き、この間の頑張りはとにかくスゴイの一言。まさに継続は力なりです」という。7月21日には、SFCが全国出場するOG・飯村さんの激励会を開き、高岡正見校長や小学校現役選手約90人と、指導者、保護者などおよそ200人からの寄書きの激布と花束が飯村さんに手渡された。
7月29日からの全国大会は、静岡県磐田市で行われている。各地域代表24チームが参加。予選のリーグ戦を突破しないと決勝ラウンドへ進むことはできない厳しい大会に挑んだ。
▼足立区女子部
足立区サッカー協会(青木謙之会長)では、サッカーを愛する女子を応援しようと女子部にも力を入れている。小学生の少女部ほか、U15の足立レディースフットボールクラブを今年4月に発足。また一般部のほか30歳以上のシニア「HaL League」(ハルリーグ)を昨年立ち上げ、大会も活発に行われている。グラウンドの女子更衣室など問題もあるが、「なでしこジャパン」を目指す女子のために環境整備は重要だ。

200人からの激布と花束を贈られた