足立朝日

Vol.25かめあり亭第54弾「新春寿寄席~新春来福~」

掲載:2020年11月5日号
新年の始まりは福を呼ぶ落語で

 リリオホールプレゼンツ、ファン待望のかめあり亭第54弾「新春寿寄席」が「新春来福」を副題に新年の舞台を飾る。出演者は次の面々。
 本所生まれのチャキチャキの江戸っ子「柳家さん喬」は、人情噺や滑稽噺に精通する実力派。男女の心の機微や長屋の日常を豊かにテンポ良く描く。2006年から米国の大学夏期日本語学校に招聘され、落語により日本語と日本文化を紹介する活動を継続する国際派。
 2018年・芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2019年・紫綬褒章を受章した「入船亭扇遊」は、TBS系「恋する母たち」で天才落語家・今昔亭丸太郎を演じる阿部サダヲを指導。信条は「噺の中の人物に惚れて、それをどのようにお客様に届けるかを大事にしたい」。
 鹿児島の名門校から早稲田大学へ進学した桃月庵白酒は、落語研究会に出会ったことから人生が一変。なめらかで解りやすい口調の中に、様々な仕掛けを施し、マクラからとにかく楽しい話術を披露。さり気なく頭の回転の良さを披露する演出が憎い。
 「林家つる子」は、中央大学落語研究会所属時、第4回全日本学生落語選手権・策伝大賞で審査員特別賞を受賞。林家正蔵門下で学び、昨年、第11回前橋若手落語家選手権では「優勝」を飾った。「ラジオ高崎の「Air Place」月曜日のパーソナリティも務める。
 色物は、物まねの4代目江戸家猫八(初代小猫)長男・江戸家小猫。2017年から毎年受賞歴を重ね、今年は「第9回噺家の手ぬぐい大賞」「第36回浅草芸能大賞新人賞」「令和元年度(第70回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」の連続受賞を飾る。
 新年は、これらの芸達者が顔を揃える寿寄席へ。
【日時】2021年1月3日(日)午後1時30分【料金】3800円【チケット】TEL5680・3333