足立朝日

Vol.26井上道義&読響の「田園」×三浦文彰が共演!

掲載:2021年1月5日号
生まれ変わって渾身の指揮

 かつしかシンフォニーヒルズだけのオリジナル・プログラムで、カリスママエストロ・井上道義が渾身のタクトを振る!
 2014年4月、井上は咽頭がん治療のため活動休止を告知し、多くのファンに衝撃を与えたが、10月には早くも復帰会見を実施。様々なアイデアで観客を喜ばせてきた井上らしく、舞台上にオーケストラと同じ配置で関係者・記者を座らせ、壮絶な闘病の日々や想いについて明るく赤裸々に語り、出席者を驚嘆させた。改めて「自分の使命」について考えた井上は、「生まれ変わった気持ち。今までとは違う何かでファンの期待に応えたい」と決意を新たにした。
 1971年、ミラノ・スカラ座主催グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝して以来、常に第一線を走り続け、多くの受賞歴と演奏歴を重ねてきた。病を得ての日々を経て、さらにマエストロとして邁進。2000年9月、新日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に就任した。
 この1月には、満を期してシンフォニーヒルズの舞台に立つ。指揮するのは、日本のトップクラス・読売日本交響楽団。前半にはエストニアの現代作曲家アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」を、新鋭ヴァイオリニストの三浦文彰らをソリストに迎えて演奏。しかも、能舞や茶道などが加わった井上の演出付きだ。後半は、ベートーヴェンの名曲「田園」を披露する。
 三浦は2009年、世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつであるドイツ・ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の16歳で優勝し、世界から脚光を浴びる。モスクワ、ドイツ、スイスなどで開催される音楽祭に数多く出場し、国際的な活動を展開。2009年、有望若手音楽家に贈られる第20回出光音楽賞を受賞。NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング音楽でソリストを務め、ファンを喜ばせた。
 当日は、長原幸太(ヴァイオリン)、梅若紀彰(能舞)、奈良宗久(点前)らも出演し、舞台を飾る。
【日時】1月24日(日)午後3時【料金】SS席6000円、S席5500円、A席3500円、B席2500円、Z席2000円*会員割引あり【チケット】TEL5670・2233