◆◇防災は地域のつながり大切
災害時の防災拠点や避難所を確認
足立区は地震に弱い地域と言われている。地盤が河川によって運ばれた堆積物による軟弱なもので、木造住宅密集地があるなどがあげられる。9月1日は防災の日。地域や近隣の備えにも、意識を向けてみてはどうだろうか。
●災害時の協定
区では周辺自治体や事業者など、42団体と災害時における相互応援などの協定を結んでいる。医療や食料といった救命関係のほか、理容・浴場といった避難生活を支えるものなど多岐にわたる。
民間施設が地域などと独自に結んでいる協定もある。東和病院、特養老人ホーム・イーストピア東和、介護老人保健施設・ホスピア東和は、同一建物内に3施設が入った珍しい形態での運営。応援協定は施設間はもちろん地域とも結んでいる。災害時に車椅子のお年寄りを避難所に移動させるには、職員の手だけでは到底足りず地域との協力は不可欠。病院備蓄の食糧や水を地域に提供する態勢も整えている。
4月に開所した特養老人ホーム千住桜花苑(社会福祉法人聖風会)も、簡易ベッドや組み立て式トイレを備え、災害時には地域の高齢者を受け入れる防災拠点となる。
●要援護
災害時に自分の安全を守るのに支援を必要とする人を、要援護者という。
障害者、乳幼児、要介護高齢者、言葉のわからない外国人などがあたる。
足立区では要介護者は2万8900人。要援護者はさらに多い。日頃から存在を把握した上での支援態勢作りが望ましい。7月の新潟県中越沖地震でも問題となった個人情報保護法の壁があるが、区では現在、対策への取組みを進め近々具体案が示される見通しだ。

昨年の総合防災訓練の様子
●地域とのつながりを
個人としては、3日間自力で生活できるだけの食料・水の備えが基本だが、日頃から地域の防災拠点、避難所の確認をしておくことも大事だ。予想を遥かに超えた事態が起こりうる大地震で、「自分だけ助かれば」、では乗り切ることは難しい。
身内の力だけでは限界があり、また、避難所生活となれば、他人との共生になる。そんな時、周りが顔見知りと全く見ず知らずの人とでは、ストレスも違うだろう。
最近は町会加入数の減少など、ご近所づきあいの希薄さが指摘されて久しい。自宅の扉の中では個人や家族単位であっても、誰もが地域の中で生活していることを、もう一度考え直したい。
*区の防災については、530頁にも及ぶ「足立区地域防災計画」(区防災会議編集)に詳細を掲載。図書館などで閲覧できる。
災害時の防災拠点や避難所を確認
足立区は地震に弱い地域と言われている。地盤が河川によって運ばれた堆積物による軟弱なもので、木造住宅密集地があるなどがあげられる。9月1日は防災の日。地域や近隣の備えにも、意識を向けてみてはどうだろうか。
●災害時の協定
区では周辺自治体や事業者など、42団体と災害時における相互応援などの協定を結んでいる。医療や食料といった救命関係のほか、理容・浴場といった避難生活を支えるものなど多岐にわたる。
民間施設が地域などと独自に結んでいる協定もある。東和病院、特養老人ホーム・イーストピア東和、介護老人保健施設・ホスピア東和は、同一建物内に3施設が入った珍しい形態での運営。応援協定は施設間はもちろん地域とも結んでいる。災害時に車椅子のお年寄りを避難所に移動させるには、職員の手だけでは到底足りず地域との協力は不可欠。病院備蓄の食糧や水を地域に提供する態勢も整えている。
4月に開所した特養老人ホーム千住桜花苑(社会福祉法人聖風会)も、簡易ベッドや組み立て式トイレを備え、災害時には地域の高齢者を受け入れる防災拠点となる。
●要援護
災害時に自分の安全を守るのに支援を必要とする人を、要援護者という。
障害者、乳幼児、要介護高齢者、言葉のわからない外国人などがあたる。
足立区では要介護者は2万8900人。要援護者はさらに多い。日頃から存在を把握した上での支援態勢作りが望ましい。7月の新潟県中越沖地震でも問題となった個人情報保護法の壁があるが、区では現在、対策への取組みを進め近々具体案が示される見通しだ。

昨年の総合防災訓練の様子
●地域とのつながりを
個人としては、3日間自力で生活できるだけの食料・水の備えが基本だが、日頃から地域の防災拠点、避難所の確認をしておくことも大事だ。予想を遥かに超えた事態が起こりうる大地震で、「自分だけ助かれば」、では乗り切ることは難しい。
身内の力だけでは限界があり、また、避難所生活となれば、他人との共生になる。そんな時、周りが顔見知りと全く見ず知らずの人とでは、ストレスも違うだろう。
最近は町会加入数の減少など、ご近所づきあいの希薄さが指摘されて久しい。自宅の扉の中では個人や家族単位であっても、誰もが地域の中で生活していることを、もう一度考え直したい。
*区の防災については、530頁にも及ぶ「足立区地域防災計画」(区防災会議編集)に詳細を掲載。図書館などで閲覧できる。