足立朝日

1階カフェは6月オープン あいのわ福祉会「花畑あかしあ園」開設

掲載:2021年4月5日号
 重度心身障がい福祉サービスを提供している社会福祉法人あいのわ福祉会(橋本弘理事長)の「花畑あかしあ園」(花畑3-16-20/金井弘文施設長)が、4月1日(木)に開設した。法人の事業所は8カ所目で、生活介護施設はこれで4カ所となる。
 3月18日(木)に落成式典を開催予定だったが、緊急事態宣言延長を受けて中止し、代わりに19日(金)、22日(月)も加えて3日間、内覧会によるお披露目となった。
 敷地面積約845㎡、延床面積約1536㎡で、鉄筋コンクリート造りの4階建て。全ての階に外スロープがあり、災害時に各階から1階に下りられる画期的な造りになっている。
 上階から軽度、中度、重度の順でフロアが分かれ、軽度利用者フロアには簡単な作業ができる設備やスヌーズレン室(光による感覚的刺激、リラックス効果のある部屋)、重度利用者フロアには乗ったままトイレに移動できる室内用リフトを完備。
 1階には、地域住民も利用できるカフェ「ほらん」と多目的室が設置され、地域の防災も意識。バリアフリーはもちろん、「福祉施設の閉鎖的なイメージをなくしたい」と、明るく開放感がある。「ほらん」は「森に集う場所」の造語で、1号店は綾瀬あかしあ園。まずはコーヒーなどのドリンクから始め、段階的に軽食やスイーツなども増やしていく。6月オープン予定。
 コロナ禍でイベント開催による交流はできないが、同施設の目指す「住みよい環境づくり」のためにも、地域に存在を知ってもらうことが重要となる。主任の橋本匠さんは「散歩や買い物など、積極的に車椅子で出ていきたい」と話している。

写真上/左側のカフェの壁面上部は、自動給水できる緑化システムを設置
下/カフェ「ほらん」。バリアフリーで開放的な空間