足立朝日

「アツキヨ」厚さんが 「江北小学校校歌」制作

掲載:2021年7月5日号
 佐々木厚さんのパワフルな歌と、清美さんの手話を基にした美しいサインボーカルの融合ユニット「アツキヨ」。その厚さんが「江北小学校」の校歌を作詞・作曲した。
 同校は、古い歴史を持つ江北小学校と高野小学校の統合校として、2022年4月に両校の中間地点の新校舎(江北4-21)に移転する。
 10年来の知り合いである高野小学校の武智勇喜校長から、校歌制作の推薦打診を受けた厚さんは、かつて、山上路夫氏の作詞で、茨城県の新設高校の校歌制作経験があったため、「足立区に住む僕にとって、とてもうれしいこと。僕で良かったら、ぜひお願いします」と快諾。教育委員会からの正式なオファーを受け、喜びをもって作業に取り掛かった。
 曲は、すぐに完成したが、問題は作詞。「両校の校歌の一部をぜひ残したい」と考え、2案を統合地域協議会に提出。同協議会メンバーと熱い議論を交わしながら、さらに言葉の一つひとつを練り上げていった。
 その中で厚さんは、両校関係者の学校への深い想いを知り、さらに統合校は高野小学校半世紀以上の歴史と、江北小学校・江北地域150年の歴史を引き継いでいくことを認識して、「大変なことを引き受けてしまったと身震いがした」と当時を振り返る。
 「独身時代に江北に住んでいたのに、五色桜のことを知らなかった。明治時代に、ワシントン・ポトマック河畔に送られた桜の苗木は、この江北五色桜から接穂が取られて生育されたという話に感動を覚えて、胸が熱くなった。子どもたちが、広く世界に向けて飛び立つイメージが湧き、『世界へ翔け』の言葉を盛り込んだ。歌詞は、本当に多くの方々のご協力により完成したため、僕は『みんなで作った校歌』と考えています!」
 この秋、子どもたちは同校歌の練習に励む。そして、来年4月、子どもたちは新たな環境で、校歌と共に未来に向けて歩んでいく。