足立朝日

お菓子なあだち 4品目

掲載:2021年7月5日号
ようかん巻
「㈲トミガセ」
江北1-20-11 TEL5809・5031


 日暮里・舎人ライナー「高野駅」下車徒歩約1分、尾久橋通りから1本路地を入った場所にあるトミガセは、「ようかん巻」専門の製造メーカーだ。創業から約50年、冨賀瀬正次会長(77)から15年ほど前に跡を継いだ智貴社長(46)が2代目として伝統を受け継いでいる。
 同社は、栃木県出身の正次会長がお菓子メーカーに勤め昭和45年(1970)に独立。最初は綾瀬でウエハースにゼリーを挟んだお菓子やようかんの製造でスタートした。その後、扇を経て現在の場所へは10年ほど前に移転。ようかん巻専門になったのは、15年ほど前だ。
 同社のようかん巻は、生あん(小豆を煮出して絞った状態のあんこ)をじっくり煮込んで作った固目のようかんに、砂糖とハチミツが入ったカステラ生地を1本づつ職人の手で巻いていく。小ぶりで優しい味わいに、思わず2つ3つと手が止まらなくなる。その味が評価され、平成6年(1994)に全国菓子大博覧会において名誉総裁賞を受賞している。
 値段は、1袋200円前後で、販売店によって袋のサイズが異なる。商品は、オーケーストア西新井店と一ツ家店、マミーマート足立島根店、サンベルゴ(梅田8-10-1)などで購入出来る。

写真上/手造り「ようかん巻」
下/「ようかん巻を広く知ってもらいたい」と智貴社長