足立朝日

アツキヨのキヨちゃん パラリンピック「聖火ランナー」に

掲載:2021年8月5日号
 あっちゃんこと佐々木厚さんの伸びやかな歌声と、キヨちゃんこと清美さんの手話を基にした美しいサインボーカルの融合ユニット「アツキヨ」が大活躍中だ。前号では、厚さんが江北小学校と高野小学校の統合校「江北小学校」の校歌を制作した話題を届けたが、今回は清美さんの活躍。
 清美さんは、聴覚障害2級の重度の感音性難聴者だが、幼い頃から母親の猛特訓を受け、日常生活には困らないコミュニケーション能力を獲得。何事にも前向きにチャレンジする性格をもって、「歌姫になる」という夢を実現させた。音程は、厚さんが手の上げ下げで指導。現在、学校を中心としたコンサート活動を精力的に行っている。
 そんな清美さんのこれまでの活動を知る東京都が、清美さんをTOKYOパラリンピック2020の聖火ランナーに推薦。8月21日(土)、墨東地区のランナーとしてトーチを掲げて力走する。当日の様子は「NHKライブストリーミング」でウェブ配信される。
 清美さんは、次のように想いを語る。「アツキヨの想いを込めてリレーに参加します。パラリンピックに向けて、必死に頑張ってきたアスリートの皆さんが、持てる力を存分に発揮できること、そして、コロナ禍が一刻も早く収束し、日常が戻ることに祈りを込めて聖火を繋ぎたいと思います」

写真上/聖火ランナーに内定した清美さん
下/TOKYOパラリンピック2020トーチ