足立朝日

千住に秋を告げる ユーモア溢れる絵と洒落言葉の「地口行灯」

掲載:2007年9月20日号
◆◇千住に秋を告げる
ユーモア溢れる絵と洒落言葉の「地口行灯」

 9月の夜、北千住駅西口のペデストリアンデッキに、地口行灯のあたたかい明りが灯った。
  言葉遊びとユーモア溢れる絵の描かれた地口行灯は、江戸時代から明治にかけて流行したもの。
地口とは言葉遊びで、ことわざ・成句などと似た文句を作って言う洒落。「嘘からでた誠」は「臼からでた男」というように文字られたりする。行灯に地口と洒落に関連した絵が描かれ、祭礼の時に揚げられる。
  これを千住本町五町会青少年部が、4年前に千住の町に復活させた。祭りが近付くと、一丁目から五丁目の店先や通りを点々と飾る。
  行灯は旧日光街道にある絵馬屋・吉田晁子さんの手作りで、屋号も入る。地方への土産にする人もいるとか。
  来年は活動5周年。やわらかい明かりが、千住に秋の訪れを告げる風物詩になりつつある。散歩がてらに、一つひとつ書かれた洒落や絵を楽しんでみては。


北千住駅前でくつろぐ人々を
地口行灯があたたかく照らす