足立朝日

お菓子なあだち 6品目

掲載:2021年9月5日号
雷おこし、豆板、たべるきなこ
「アヤベ製菓㈱」
西保木間1-13-16
TEL3883・4846


 西保木間の住宅街の一角にある「アヤベ製菓」は、昭和35年(1960)に江東区で創業。「もう少し広い場所で製造したい」と、昭和37年(1962)に現在地に工場を新築。現在、2代目の綾部一広氏(58)が社長を務めている。
 同社では主に「雷おこし」(1袋200円~)、「豆板」(同420円)、「たべるきなこ」(同280円)などを製造している。浅草で有名な雷おこしは、砂糖と水飴を溶かした糖蜜におこし種を混ぜて固めるのだが、製造する際に「原料や火加減によって味や形に大きく差が出る」と綾部社長。丁寧な作業で作られた同社のおこしは、全国菓子大博覧会で様々な賞を受賞している。その他、ピーナッツを使った豆板はお酒に合うお菓子、たべるきなこは国産大豆と三温糖で作った柔らかいきなこ菓子だ。
 かつては都内に約50社あったおこし製造会社も今では約10社となってしまった。「重い機械と暑い作業場で大変だが、それでもおいしいお菓子を届けたい」と綾部社長。お菓子を食べた人から「おいしかったよ。また買うね」という手紙が来ると励みになるとも。
 商品は夕方4時過ぎからの工場直売(数に限りあり)のほか、ヨーカドー竹ノ塚店、サミット保木間店と五反野店、アリオ西新井などで販売している。

写真上/浅草育ち「雷おこし」
下/綾部社長