足立朝日

花畑に新キャンパスを構えた文教大学の 中島 滋 学長(64)

掲載:2021年10月5日号
ポストコロナ
地域との連携を強めたい


 足立区内で6大学目になる文教大学東京あだちキャンパスが花畑5丁目に開設されたのが今年の4月。神奈川県茅ケ崎市の湘南キャンパスから、国際学部と経営学部の全学生約1800人が移ってきた。
 「私もその湘南からやって来た一人です」と、にこやかに話し始めた中島学長は、現在自宅のある藤沢市から約2時間15分かけて、この花畑に通勤。「コロナ禍ですから、なかなか花畑の街中を歩き回るというわけにもいかず、残念です。これからですね、地域の皆さんと交流できるのも」とニコニコ顔。
 この半年間、8、9月に東京あだちキャンパスと湘南キャンパスで新型コロナウイルスワクチンの「大学拠点接種(職域接種)」ができたことが大きい出来事だ。
 「東京あだちキャンパスがとても広いので、接種会場までの導線がゆったりとれたんです」。また、埼玉県立大学や日本工業大学にも声がけして利用してもらい、喜ばれたという。
 同キャンパスでは、10月中旬から、対面授業が実施できそう。「学生たちは、スポーツを含めた課外活動をやりたがっていますから、早くできるといいですね」
 毛長川に面した広いキャンパスは、開放型で周囲に塀がなく、自由に入れる。2階建ての食堂や別棟のおしゃれなカフェも住民に開放されているが、カフェは現在新型コロナウイルス感染対策のため休業中(※)。
 学長、インタビューの最後に「花畑の美味しいお酒と料理のお店を早く見つけたいですね」とニヤリ。新潟県生まれ。国鉄職員だった父の転勤で、全国を回った。上智大学理工学部化学科卒、大学院修了。卓球とボーリングが好き。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「愚直の一念岩をも通す」。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止および大学の授業実施方針により、食堂などの営業が制限されている場合があります。