足立朝日

区長になろう! 第四中で生徒が模擬選挙

掲載:2007年10月5日号
◆◇区長になろう! 第四中で生徒が模擬選挙
 第四中学校(梅島一丁目・和田雅光校長)で9月13日、「区長の模擬選挙」が行われた。
 3年生の社会科の授業の一環で、地方自治の仕組みや住民の権利・義務を認識させ、自治意識を育てようというもの。社会科副読本の執筆者・山田勝之教諭の指導のもと、生徒たちは事前の3回の授業で区政について学び、クラスごとに立候補者を選出。
  保護者から募った足立区の住みやすさや、問題点についてのアンケート等を元に公約などを考え、政党ごとに選挙ポスター、演説文を作成し、準備してきた。
  体育館に全3年生約220人が集合。選管から実際に使用している投票箱と記載台が貸し出され、職員も立ち会うなど本格的。立会演説会では6人の立候補者が政策を演説し、「清き1票」を呼びかけた。
 質疑応答では他の候補者からの積極的な質問も相次ぎ、候補者同士の論戦に発展する一幕も。財政、学力向上に関する政策が多く、現状を反映した選挙戦となった。近藤やよい区長がサプライズで登場、飛び入り候補者の力強い演説に、みんな熱心に聞き入った。
 生徒が選管の役も務め開票。収めている税金に100円プラスして区の改善に充てるというユニークな「ワンコインまちづくり」と、中学生の町の清掃活動義務化を政策に挙げた、ボク党の奥泉恵里さんが当選した。所信表明では「学力向上はどうするのか」の質問に、「学力より心の掃除、人間を作ることが大事」と力強く持論を展開した。
 「ブレーンのみんなで1つの意見を作り上げるのが大変だった。人前で自分の意見をはっきり言う機会があまりないので、いい経験になった」と奥泉さん。他立候補者も「政治に興味が持てた」「選挙権を捨てるのは言語道断」と感想を話した。


本物の投票箱と記載台を使って投票