足立朝日

◆◇カンボジア復興支援コンサート
地雷源をグリーンベルトに　善意の募金24万３７１５円
　綾瀬在住の古家正暢さんが企画した「足立発・カンボジア復興支援コンサート」（入場無料、区教育委員会、足立朝日他後援）が９月８日、西新井文化ホールで開かれた。
　主催の「アジア地雷・不発弾被害を伝える会」（奥田英朗代表）は、『地雷原をグリーンベルトに』を合言葉
コンサートで左から古家さん、藤巻さん、田中さん
に、カンボジアの地雷原を野菜栽培や植林などで、緑の大地に生まれかわらせようと活動している。活動に賛同した古家さんは今回のコンサートを企画。足立区で中学校の社会科教諭時代の教え子、ピアニストの田中拓未さん、司会を務めた声優の藤巻恵理子さん、青井中のダンス部が快諾して協力した。
　当日は、国際交流基金の助成でカンボジアから３人の地雷被害者が奥田さんと参加し、会場と交流した。奥田代表は「負の遺産を正の遺産にしていきたい。地雷除去後の土地で作物を収穫して換金し、将来につながる土地活用が大切」とした。会場の参加者は「カンボジアの負の遺産は深刻なものだと初めて認識できた」と話した。
　コンサート前日には、新田中学校（池田敦彦校長）の１・２年生と交流し、15歳のガンチャンダくんは「みんな静かに聞いておとなしい」と感想を話した。生徒たちはカンボジアの地理や歴史を事前学習し、生の声や地雷の実物を見て「平和な日本に住んでいると理解が難しいけれど、世界を学ぶことができました。ありがとうございました」と交流に感謝した。
　コンサートでは善意の募金が２４万３７１５円集まり、「アジア地雷・不発弾被害を伝える会」に全額寄付された。今後の支援入金先は郵便振替口座００１５０―６―３５６８５２アジアの地雷・不発弾被害を伝える会。


新田中で左からチャンティミンさん、
ガンチャンダくん、チャンルンさん、奥田代表