足立朝日

2校統合からの歩み 千寿常東小 20周年を祝う

掲載:2022年1月5日号
 千寿常東小学校(千住旭町)が開校20周年を迎え、昨年12月11日(土)、記念式典を体育館で開催した。主催は開校二十周年記念事業実行委員会(川島高明実行委員長、蓮池正樹PTA会長、加藤敦彦校長)。
 同校は千寿第四小学校と柳原小学校が統合して誕生。千四小校舎がそのまま新校となった。同地は江戸時代の工匠・甲良家の屋敷跡で、甲良家が江戸城や日光東照宮などの造営に大棟梁として携わった歴史の残る地でもある。
 式典には歴代の校長やPTA会長、地域の代表ら、甲良家子孫など約70人と、児童代表の6年生102人が出席した。6年生は「総合的な学習の時間」を使ってクラスごとに歴史、地域、統合について調べ、発表映像を編集。その力作が式典開始前に上映された。
 就任して8年になる加藤校長は、式辞の冒頭で学校発展に尽力した故人5人の名を挙げて感謝。統合前の2校のそれぞれの教育目標である柳原小の「夢をもち」、千四小の「たくましい子」を常東小の教育の根幹とし、それを具現化する自己肯定感と耐性を育てるために、地域の協力を得て様々な実践をしていることを紹介。さらに6年生に向けて「人の縁を大事にして欲しい」と「一期一会」の言葉を贈った。
 続いて川島高明実行委員長が挨拶。2校の統合協議会の幹事長を務めた川島氏は、当時の思い出を語り、「これからも永遠に継続してほしい」と締めくくった。
 来賓を代表して、近藤やよい区長が「二十歳の若い学校。まだまだ飛躍できるよう見守って」と地域に呼びかけ、せぬま剛足立区議会議長代理も祝辞を述べた。

写真/式辞を述べる加藤校長