足立朝日

東京女子医大病院が開設 「江北周辺」をお散歩

掲載:2022年2月5日号
 今区内ナンバーワン注目地域といえば、1月に区内初の大学病院「東京女子医科大学付属足立医療センター」(江北4-33-1)が開設した江北だ。

◆女子医大病院の開設で変わりつつある江北地域
 「健康」をテーマにした街づくりが進む江北地区に、待ちに待った大学病院が開設した。変わりつつある同地域が今後どうなっていくのかをご紹介。
 まず、4月から江北小と高野小の統合校「江北小学校」が大学病院横に完成し、通学が始まる。それに伴い、もともと江北小があった場所は災害時には応急仮設住宅の設営が可能な公園へ、高野小跡には隣の江北給水所と連携して健康づくりやスポーツが楽しめる多目的広場にしていく。利用可能時期は2024年以降。
 次に、その統合小学校のさらに隣に「(仮称)江北健康づくりセンター」が出来る。「もしも」に備えた医療・介護・健康の拠点をコンセプトに、子育てサロン、栄養実習室、歯科相談室、視聴覚検査室、備蓄倉庫など4階建てに様々な機能が入る。令和6年(2024)7月以降の運営開始を目指している。
 その他、小学校と健康づくりセンターの間にある「上沼田第二公園」には、アンケートで要望の多いロープウェイやボルダリングなどの遊具を設置したり、サクラ、フジ、モミジなど季節を感じられる植物が植えられる。
 病院前の通りは、災害時に電柱が倒れて交通がマヒしないように無電柱化も進められる。
 江北と言えば「五色桜がきれいで、健康に特化した町」。そんな風に言われる未来は、もうすぐそこだ。
A安くてボリューム満点のお弁当
 上沼田北公園そばに昨年1月にオープンした「パラダイス」(江北7-20-9、TEL5809・5770)は、お弁当・惣菜の販売をメインに、地元の子どもたちやお母さんに向けて駄菓子や子ども服まで取り扱う店名にふさわしいお店だ。
 まず、驚くのがメニューの多さ。のり弁17種、ハンバーグ10種など弁当だけで約80種類ある。特に人気なのが「からあげ弁当」(税込520円)だ。外はカリッと、中はやわらかくてジューシーな大きなからあげが6個も入っている。これだけでもボリューム満点なのに、同店ではWシリーズというおかずの量が倍の弁当もある。つまり、「Wからあげ弁当」(同660円)を注文するとからあげが12個も入っているのだ。それで、この安さ。おかずのみの場合は100円引きなので、働くサラリーマンや大家族の家庭には大変うれしいお店。
 また、弁当1個から配達(配達料無料)も行っているので、江北地域に住んでいる方は、一度注文してみては?
★「足立朝日を見た」で、2月末まで弁当注文の方にからあげ1個サービス
【営業時間】午前9時~午後7時、日曜定休
【交通】西新井駅東口からはるかぜ4号「鹿浜都市農業公園」行きで鹿浜十字路下車、徒歩約3分
B路地裏で発見! アンティークショップ
 高野小学校の裏手の住宅街に約3年前にオープンした「ナコ アンティークス」(江北5-3-1、電話は非公開)。アンティークやハンドメイド作品のコレクションをしていた足立区生まれの阿部由美子店主が、仕入れ業者と知り合ったことをきっかけに、お店を開いた。
 一軒家の扉を開けるとそこには映画に出て来そうな骨董品店の雰囲気漂う空間が広がる。所狭しと並べられた味のある商品の数々は、見る人にとって宝の山だ。
 店内では阿部店主を含め6人の作家による作品が売られているが、その内のひとつが国内で唯一セルロイド人形を製作している平井玩具製作所(辰沼2-14-2)の「ミーコちゃん人形」だ。軽くて手触りも良く独特な温もりにファンも多い。また、同じ江北地区でパッド印刷・パッド印刷機製造販売をする㈱安心堂(江北3-21-6)が作った今話題の「沿線グラス」、昨年惜しまれながら閉店した江北4丁目にあったケーキ屋「フラン洋菓子店」で実際に使用されていた木箱などもある。
 アンティークということで1点物も多い。気になった時に即決しないと次に来た時には売り切れていることも。「ぜひ宝探しに来て欲しい」と阿部店主。
★「足立朝日を見た」でケーキ屋さんの木箱500円引き
【営業時間】正午~午後4時、金~月曜定休※その他、臨時休業の場合があるので営業日はインスタグラムで確認を。
【交通】日暮里・舎人ライナー「江北駅」から徒歩約4分
C病院開設とともにオープンした地元密着型の薬局
 東京女子医科大学附属足立医療センターの開設とともに、病院横に12月1日(水)にオープンしたのが「日生薬局/江北店」(江北4-6-16、TEL5647・9761)だ。
 1月に病院の外来がスタートすると、1日に100人以上の患者が薬を求め来店するようになった。同店は地域密着型の薬局として、地元区民の心と身体の健康を手助けする。
 店内の1階では、減塩のケチャップやのど飴など健康食品を販売している。まだ数は少ないが、今後商品数を充実させる予定だ。他にも、コロナ禍で必須になったマスクや消毒液なども販売しているので、処方箋を待つ時間を利用してチェックしてみては。スーパーやコンビニなどと違い専門家と相談しながら、自分に適した健康食品を選んでもらえる。
 2階には憩いのスペースを完備(現在は準備中)。気軽に来て、地域住民たちがコミュニケーションを図れる場所になっている。大きな窓から射し込む陽の光を浴びながら、のんびりとした時間を過ごしてみては。
 さらに、管理栄養士による栄養相談もしていく予定で、「夏バテを防ぐ食材は?」「この薬を飲んでいるけど、この食材は食べても平気?」といった疑問、質問に答えてくれる。
 病院とともに地域に寄り添い、健康を助けてくれる強い味方だ。
【営業時間】午前9時~午後6時、日祝定休
【交通】西新井駅西口から東武バス「東京女子医大足立医療センター」行きで終点下車、徒歩約2分

写真①/東京女子医科大学附属足立医療センター
②/(仮称)江北健康づくりセンターの完成予想図
A-1/ボリューム満点のWからあげ(おかずのみ)
A-2/温もりを感じる手づくり看板
B-1/レトロ感ある店舗
B-2/沿線グラスやミーコちゃん人形は大人気
B-3/インスタグラム
C-1/2階の大きな窓が特徴的な店舗
C-2/待合席前には健康食品や消毒液などが並ぶ