足立朝日

お菓子なあだち 12品目

掲載:2022年3月5日号
おこし
「㈱篠原製菓」
関原3-1-12
TEL3886・6757


 関原の住宅街の一角にある同社は、昭和33年(1958)創業のおこし専門店だ。
 約8年前、創業者の篠原勝之氏が体力の限界から廃業を考えていた時に、大学卒業後、海外生活をしていた孫の田中佑樹氏(35)が帰国。田中氏は、海外生活の中で日本の素晴らしさを実感し、帰国後に伝統的な分野に関わりたいと思っていたこともあり、後を継ぐことを決意。5年前、社長に就任した。
 おこしというと、お米や小麦を膨らませたパフを主原料とし、ピーナッツやゴマなどを副原料的に加え水飴で固めた物が一般的だが、田中社長は「おこしは食材と食材を蜜で固めて形成するものだ」と自分なりに定義。それにより可能性は無限大で、食材をはじめ蜜の種類や形、サイズなど自由さが増した。
 そこで誕生したのが「キャラメルアーモンドプラリネ」(1袋500円~)だ。おこし作りにおいて必要不可欠であったパフを使用せず、アーモンドとピスタチオをベースに、風味豊かなココナッツと酸味が香るクランベリーを優しい風味のキャラメル蜜でコーティングした逸品。これまではお茶のお供であったおこしが、コーヒーやワインのお供へと変化を遂げた。
 商品は、同社隣りの直売所(平日午前9時~午後5時)、イトーヨーカドー竹の塚店、サンベルゴ(梅田8-10-1)などで販売されている。直売所ではB級品(アウトレット品)も格安で買える。

写真上/キャラメルアーモンドプラリネ
下/田中社長