足立朝日

千住旭町まちづくり

掲載:2007年11月5日号
◆◇千住旭町まちづくり
 北千住駅東口に位置する千住旭町地区まちづくりについての住民説明会が、10月3日千寿常東小学校体育館で開かれた。
  前回の7月から更に踏み込んだ具体案として、昭和40年頃に都市計画決定されていた駅前広場・都市計画道路(補助191号線)の変更と、学園通り(旭町商店街)沿いの地区計画についての説明がされた。
  商店街の道幅は現在7mだが、移動看板や客の自転車がはみ出し、緊急車両進入の妨げとなる危険性がある。だが、都市計画通り15m拡幅した場合、北側の店舗が大幅に削られ、商店街の壊滅的なダメージは免れない。
 今回の見直し案では、幅員は7mのままで、沿道の建物を建て替える際、1階部分を1・5m後退させることにより、移動看板や自転車を私有地内に収めるというもの。以前の提案では後退幅は2・5mだったが、1・5mに変更された。
  このほか住宅も、建て替え時に道路から建物を後退させることで道幅を確保、代わりに容積率を上げる案が示された。
  区では来年中に旭町と日ノ出町の一部を含む21㌶全ての地区計画を決定したいとしている。
●JT跡地利用の陳情書提出
  3万4000㎡ものJT跡地利用を巡って、北千住駅東口周辺地区まちづくり連絡会の岩城武会長、宮崎政和副会長、田中彰副会長が、区長と区議会議長に陳情書を提出した。
 区ではJT跡地内に区画街路12号線と交通広場の設置を計画しているが、あとの土地についてはまちづくりのガイドラインを策定し、地権者であるJTとUR都市再生機構に委ねることとなる。民間に売却、高層住宅建設が想定されており、商店街に面した複合機能整備地区などは白紙だ。
 区は昨年開かれた連絡会で、大型商業集積主導の再開発ではなく、下町の賑わいを第一とした学園通りにふさわしい施設の誘致を図る、と提案していた。陳情書では、現況がこれに反するとし、住民の不安を説明。下町の活気を存続するために、大型商業施設の進出は許さず、前区長への要望書で訴えたホテル・学校等文教施設の誘致に沿った計画を進めるよう、訴えている。