足立朝日

区内3つ目の相撲部屋「放駒部屋」六町に誕生 地域活性化にも期待

掲載:2022年5月5日号
 「放駒部屋」が六町1-1-11に誕生し、4月9日(土)、部屋開きが行われた。区内では玉ノ井部屋(西新井4丁目)、境川部屋(舎人4丁目)に続き、3つ目の相撲部屋となる。
 放駒親方(44/元関脇玉乃島)が昨年末に先代師匠・荒磯親方(元大関若嶋津)から二所ノ関部屋を継承。部屋名を改め、千葉県船橋市から移転してきた。
 六町駅からほど近い住宅街に新築された3階建てで、1階に土俵が設けられている。おかみの美智子さん(38)が「街並みがきれい」と、この地を気に入ったという。
 放駒親方は「より良い部屋と強くなる環境ができれば。活気ある稽古場にしたい」と晴れやかな笑顔。「イベントにも呼んでいただき、皆さんに知っていただいて地域の活性化につなげていけたら」と語った。
 荒磯親方や支援者らが見守る中、「土俵祭り」の神事が行われ、部屋付の行司2人による清祓いの後、力士たちによる公開稽古が披露された。大きな音を立てて激しくぶつかり合う迫力に、外から見学していた近所の人たちも見入っていた。
 六町町会の芦川光伸会長は、町の目玉となる部屋が出来たと喜び、「これから精進して幕内力士の更なる誕生を願う」と歓迎のエールを贈った。小学2年生と5歳の娘を連れて来ていた近所の中西信人さん(49)は、「楽しみです。お相撲さんが頑張っているところを見せてあげたい」と話していた。
 放駒部屋は前頭の一山本、十両2人をはじめ8人の力士が所属している。

写真上/部屋の前で放駒親方(中央左)、美智子夫人と息子の峻くん(左)。右は荒磯親方と妻の高田みづえさん
下/公開稽古の様子