足立朝日

お菓子なあだち 15品目

掲載:2022年6月5日号
金平糖
「㈲エビス堂製菓」
興野2-3-15 TEL3896・1850


 興野の住宅街にある同社は、創業110年の歴史を持つ金平糖を専門に製造している会社だ。
 明治41年(1908)に日本橋で創業した同社は、関東大震災後に千住仲町へ移転。その後、東日暮里を経て、昭和46年(1971)に現在地へ。現社長の持田康弘氏(53)は4代目。「歴史や技術の詰まった金平糖を皆さんに提供したい」と日々金平糖作りに精を出す。
 同社の作る金平糖は、キラキラと透明度が高く、形もきれいでおいしいと評判で、全国にファンがいる。作り方は、上質なグラニュー糖を大きな銅釜に入れて水で溶かし糖蜜を作る。銅羅という大きなフライパンのような釜に核となるザラメを入れ、火であぶりながら釜をゆっくり回転させて、糖蜜を振りかけていく。その日の温度や湿度で火力や糖蜜の量を調整しながら、この作業を繰り返し、1~2週間かけて完成させる。この気の遠くなるような作業によって、深いコクの甘さを引き出す。
 商品は同社ホームページからのネット販売ほか、区内ではパン工房サンベルゴ(梅田8-10-1)で購入できる。また、茶匠おくむら園(関原3-15-1)ではお茶とセットで「あだちのおみやげ」としても販売中。金平糖の価格は250円~。

写真上/ギフトにもおすすめの金平糖。
味は一般的なもの以外に、サイダーやコーラなど約30種ある
下/持田社長