朝日新聞社と東京都高校野球連盟が主催する第104回全国高等学校野球選手権大会の東京大会が、7月9日(土)から始まる。足立区から、7校が出場するが、青井高校と足立東高校、足立工業高校の3校が、部員が足らず他区の高校と合同チームを組む。初戦校、日程、球場も決まった。恒例の出場各校の横顔を紹介する(掲載は順不同)。

◎その一戦に全力を出し切れ!!
◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】27人(3年8人、2年6人、1年12人、マネージャー1人)【監督】芝英晃(46)【キャプテン】駒﨑竜那(3年、捕手)
昨年は、4回戦まで勝ち進むも第一シードの関東一に0対10と敗れた。あれから1年、リベンジに燃える足立西ナインは「足立区から甲子園へ」を目標に掲げ、夏の戦いへ挑む。
今年は4人のタイプの異なる投手を軸に守り、攻撃力を最大限に生かす。右投げの高平勝斗くん(3年、投手)は、力のあるボールが特徴。徳山恒輝くん(2年、投手)は、右のサイドスロー投手だ。土井将真くん(2年、投手)と鈴木隆之介くん(2年、投手)は、変化球のコンビネーションで打ち取る技巧派。
「平均5~6点は取れるチームなので、いかに失点を抑えるかがカギ」と芝監督。
中でも監督が「替えが効かない選手」と話すのが、今井翔太くん(3年、左翼)。派手さはないが、堅実なプレイが持ち味で、彼がいつも通りの持ち味を試合で出せればチームにリズムが生まれる。
勝っても負けても、この1試合で終わりという気持ちで、その1戦に全力を出せれば、ビビることなくプレイできると言い聞かせる。
駒﨑主将は「夏の公式戦は特別。自分たちがしっかりやれば、結果は付いてくると思うので、試合に出て活躍する様子を皆さんに見てもらいたいです」と意気込む。
◎走塁で強みを生かす
◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】41人(3年15人、2年15人、1年11人)【監督】塚本達也(36)【キャプテン】朝日海登(3年、内野手)
コロナ禍で練習ができなかった2月は、自主練習に加え、アプリの野球ノートを活用し乗り越えた。
「自分たちの強みになる部分を生かそうと、走塁を重視してきた」と主将の朝日くん。春の大会では、「実力校相手だと気負ってしまい、自分たちの野球ができなかった」と課題も見えている。
秋はエースの木下祥優くんに頼り切っていた部分もあったが、故障が判明。それにより、逆に一人一人の自覚と結束力が増した。ストレートが得意という木下くんは「体の状態に関係なく勝てるようにしたい。もともと元気あるチームなので、やってやろう、という気になっている」と、自身の調整とともにチームの士気も高める。
目標は「甲子園目指して、都大会優勝」と朝日主将。
塚本監督も「秋と春は力負けではない。自分たちがやりたいことができれば」と後押し。いかに勢いに乗れるかが、勝負の鍵となりそうだ。
◎守備から流れを作るチーム
◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】54人(3年24人、2年10人、1年19人、マネージャー1人)【監督】有馬信夫(61)【キャプテン】大曲駕玖(3年、内野手)
狭いグランドを逆手に取り、ボール2個を使って守備練習に力を入れている。
秋・春は悔しい思いをしたが、「夏に向けて皆が気持ちを一つにしている。最後まで気を引き締めて一つでも多く勝ちたい」と主将の大曲くん。
今年の投手は6人で、チームは攻守ともに上向き。エースの大脇颯太くん(3年)も「高校野球に人生かけているので、勝ちたい」と気合が入る。三浦元氣くん(3年)は、春に濃厚接触者となり自粛による調整の難しさを経験、体を作り込んだ。「集中力が上がって、点を取られても踏ん張れるようになった」とチームを分析。春に先発した橋本光くん(3年)は、3年前に骨髄の病気で移植し、投薬を続けながら夏に挑む。「このまま体調を崩さずに行けたら。目標は甲子園出場」
「力はあるチーム」と有馬監督。コロナ禍で昨年夏のゲーム経験がない中、暑さに対する体力と気力の勝負になりそうだ。
◎ひとつひとつの試合を貪欲に勝ちに行く
◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】21人(3年8人、2年2人、1年8人、マネージャー3人)【監督】安部孝佳(53)【キャプテン】林多玖海(3年、外野手・投手)
昨夏の大会後から安部孝佳助監督が昇格して監督に就任。高校、大学で捕手として活躍した安部監督は今年のチームを「ツボにはまれば大量得点が狙えるチーム」と話す。
長打を打てる選手や足を使える選手が揃っているので、ミスを恐れずにプレイできれば勝ちが見えてくる。
攻撃のキーマンは、木村圭くん(3年、一塁手)。ホームランも打てる一番打者として、チームに勢いをもたらす。守備では3人の投手陣がカギを握る。力のある球を投げる竹熊葵斗くん(3年、遊撃手・投手)、ここ最近投球が急成長している林主将、そして技巧派の黒川愛埜くん(2年、投手)。
林主将は「秋・春と試合に勝てなかった悔しさがあるので、一戦一戦を大切に悔いの残らないような試合にしたい」と力強く話す。
過去最高のベスト16を目指し、まずは初戦の学習院に一致団結して挑む。
◎今年も合同チームで出場
◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5、TEL3620・5991【部員】8人(3年2人、2年1人、1年3人、マネージャー2人)【監督】小松崎豊(39)【キャプテン】滝澤陽貴(3年、投手)
同校は今年も人数が足りず、同じ足立区の青井と江東区の三商、豊島区の千早との合同チームになった。小松崎監督は「入部した時以上に野球を好きになって欲しいという思いで練習してきた。頑張ってくれると思う」と話す。
キャプテンで投手の滝澤くん(3年)は、打たせて捕るタイプで、チームのムードメーカー。捕手の広渡大貴くん(3年)は、まとめ役。2年生の山田健太くんも投手で控える。目指すは、青井とともに連合チームでの1回戦突破。
◎挑戦者スピリッツで攻めの姿勢を!
◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】6人(3年4人、2年1人、1年1人)【監督】並木隆広(55)【キャプテン】黒長琉斗(3年、投手)
今年の足立工業は、部員数が6人のため、田園調布(大田)との連合チームで試合に挑む。部員数が足りないため実戦経験は少ないが、とにかく悔いの残らないような思い切ったプレイに期待したい。
チームを支える黒長主将は、1年の時は遊撃手、2年で捕手、3年から投手となった。185㎝を超える長身から投げる落差のあるボールを武器に打者へ挑む。
投手を支える捕手は、2年から野球部に加入した田代泰憲くん(3年、捕手)。1番打者として足もあり、まさに縁の下の力持ちという選手。
「3年生には、練習も思い通りに出来ない中で最後の夏を思いっきりやってもらいたい」と並木監督。
黒長主将は「一球一球に思いを込めて攻めのピッチングをしたいと思います。昨年、一昨年と勝てずに悔しい思いもしました。卒業した先輩たちの分も、出来るかぎり勝ち進みたいです」と闘志を燃やす。
◎初戦は話題の開成と激突
◆都立青井高校/青井1‐7‐35、TEL3848・2781【部員】5人(3年4人、1年1人)【監督】伊藤諒(31)【キャプテン】佐藤裕斗(3年、内野手)
2年連続で部員が足りず、今年は足立東、三商、千早との合同チームになったが、実態は青井と足立東が中心で、総監督は、青井の伊藤監督だ。
「ウチには投手がいないので、投手が3人いる足立東に頼ることになる。なので、守りと打撃で貢献したい」と伊藤監督。
初戦は、「弱くても勝てます」という話題の本も出た荒川区の開成高校とあって、キャプテンの佐藤裕斗くんらは、ピッチングマシーンを使っての打撃練習にも力が入っていた。
●J:COMチャンネル足立(地上11ch)
江戸川球場の1~4回戦などを生中継
J:COMチャンネル足立(地上11チャンネル)では、「東東京大会」江戸川球場の1~4回戦、神宮球場で行われる準々決勝、準決勝戦を生中継する。
試合の模様は、様々なアングルからの映像と実況解説付き。さらに、試合当日の午後9時から、当日の試合ダイジェストを放送する。
区内の出場校では、7月10日(日)午前9時からの足立西-東京農産戦と同11時半からの足立学園-共栄学園戦、11日(月)同10時からの淵江-学習院戦が江戸川球場での試合で、生中継される。
【問合せ】TEL0120・999・000J:COMカスタマーセンター



◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】27人(3年8人、2年6人、1年12人、マネージャー1人)【監督】芝英晃(46)【キャプテン】駒﨑竜那(3年、捕手)
昨年は、4回戦まで勝ち進むも第一シードの関東一に0対10と敗れた。あれから1年、リベンジに燃える足立西ナインは「足立区から甲子園へ」を目標に掲げ、夏の戦いへ挑む。
今年は4人のタイプの異なる投手を軸に守り、攻撃力を最大限に生かす。右投げの高平勝斗くん(3年、投手)は、力のあるボールが特徴。徳山恒輝くん(2年、投手)は、右のサイドスロー投手だ。土井将真くん(2年、投手)と鈴木隆之介くん(2年、投手)は、変化球のコンビネーションで打ち取る技巧派。
「平均5~6点は取れるチームなので、いかに失点を抑えるかがカギ」と芝監督。
中でも監督が「替えが効かない選手」と話すのが、今井翔太くん(3年、左翼)。派手さはないが、堅実なプレイが持ち味で、彼がいつも通りの持ち味を試合で出せればチームにリズムが生まれる。
勝っても負けても、この1試合で終わりという気持ちで、その1戦に全力を出せれば、ビビることなくプレイできると言い聞かせる。
駒﨑主将は「夏の公式戦は特別。自分たちがしっかりやれば、結果は付いてくると思うので、試合に出て活躍する様子を皆さんに見てもらいたいです」と意気込む。

◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】41人(3年15人、2年15人、1年11人)【監督】塚本達也(36)【キャプテン】朝日海登(3年、内野手)
コロナ禍で練習ができなかった2月は、自主練習に加え、アプリの野球ノートを活用し乗り越えた。
「自分たちの強みになる部分を生かそうと、走塁を重視してきた」と主将の朝日くん。春の大会では、「実力校相手だと気負ってしまい、自分たちの野球ができなかった」と課題も見えている。
秋はエースの木下祥優くんに頼り切っていた部分もあったが、故障が判明。それにより、逆に一人一人の自覚と結束力が増した。ストレートが得意という木下くんは「体の状態に関係なく勝てるようにしたい。もともと元気あるチームなので、やってやろう、という気になっている」と、自身の調整とともにチームの士気も高める。
目標は「甲子園目指して、都大会優勝」と朝日主将。
塚本監督も「秋と春は力負けではない。自分たちがやりたいことができれば」と後押し。いかに勢いに乗れるかが、勝負の鍵となりそうだ。

◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】54人(3年24人、2年10人、1年19人、マネージャー1人)【監督】有馬信夫(61)【キャプテン】大曲駕玖(3年、内野手)
狭いグランドを逆手に取り、ボール2個を使って守備練習に力を入れている。
秋・春は悔しい思いをしたが、「夏に向けて皆が気持ちを一つにしている。最後まで気を引き締めて一つでも多く勝ちたい」と主将の大曲くん。
今年の投手は6人で、チームは攻守ともに上向き。エースの大脇颯太くん(3年)も「高校野球に人生かけているので、勝ちたい」と気合が入る。三浦元氣くん(3年)は、春に濃厚接触者となり自粛による調整の難しさを経験、体を作り込んだ。「集中力が上がって、点を取られても踏ん張れるようになった」とチームを分析。春に先発した橋本光くん(3年)は、3年前に骨髄の病気で移植し、投薬を続けながら夏に挑む。「このまま体調を崩さずに行けたら。目標は甲子園出場」
「力はあるチーム」と有馬監督。コロナ禍で昨年夏のゲーム経験がない中、暑さに対する体力と気力の勝負になりそうだ。

◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】21人(3年8人、2年2人、1年8人、マネージャー3人)【監督】安部孝佳(53)【キャプテン】林多玖海(3年、外野手・投手)
昨夏の大会後から安部孝佳助監督が昇格して監督に就任。高校、大学で捕手として活躍した安部監督は今年のチームを「ツボにはまれば大量得点が狙えるチーム」と話す。
長打を打てる選手や足を使える選手が揃っているので、ミスを恐れずにプレイできれば勝ちが見えてくる。
攻撃のキーマンは、木村圭くん(3年、一塁手)。ホームランも打てる一番打者として、チームに勢いをもたらす。守備では3人の投手陣がカギを握る。力のある球を投げる竹熊葵斗くん(3年、遊撃手・投手)、ここ最近投球が急成長している林主将、そして技巧派の黒川愛埜くん(2年、投手)。
林主将は「秋・春と試合に勝てなかった悔しさがあるので、一戦一戦を大切に悔いの残らないような試合にしたい」と力強く話す。
過去最高のベスト16を目指し、まずは初戦の学習院に一致団結して挑む。

◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5、TEL3620・5991【部員】8人(3年2人、2年1人、1年3人、マネージャー2人)【監督】小松崎豊(39)【キャプテン】滝澤陽貴(3年、投手)
同校は今年も人数が足りず、同じ足立区の青井と江東区の三商、豊島区の千早との合同チームになった。小松崎監督は「入部した時以上に野球を好きになって欲しいという思いで練習してきた。頑張ってくれると思う」と話す。
キャプテンで投手の滝澤くん(3年)は、打たせて捕るタイプで、チームのムードメーカー。捕手の広渡大貴くん(3年)は、まとめ役。2年生の山田健太くんも投手で控える。目指すは、青井とともに連合チームでの1回戦突破。

◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】6人(3年4人、2年1人、1年1人)【監督】並木隆広(55)【キャプテン】黒長琉斗(3年、投手)
今年の足立工業は、部員数が6人のため、田園調布(大田)との連合チームで試合に挑む。部員数が足りないため実戦経験は少ないが、とにかく悔いの残らないような思い切ったプレイに期待したい。
チームを支える黒長主将は、1年の時は遊撃手、2年で捕手、3年から投手となった。185㎝を超える長身から投げる落差のあるボールを武器に打者へ挑む。
投手を支える捕手は、2年から野球部に加入した田代泰憲くん(3年、捕手)。1番打者として足もあり、まさに縁の下の力持ちという選手。
「3年生には、練習も思い通りに出来ない中で最後の夏を思いっきりやってもらいたい」と並木監督。
黒長主将は「一球一球に思いを込めて攻めのピッチングをしたいと思います。昨年、一昨年と勝てずに悔しい思いもしました。卒業した先輩たちの分も、出来るかぎり勝ち進みたいです」と闘志を燃やす。

◆都立青井高校/青井1‐7‐35、TEL3848・2781【部員】5人(3年4人、1年1人)【監督】伊藤諒(31)【キャプテン】佐藤裕斗(3年、内野手)
2年連続で部員が足りず、今年は足立東、三商、千早との合同チームになったが、実態は青井と足立東が中心で、総監督は、青井の伊藤監督だ。
「ウチには投手がいないので、投手が3人いる足立東に頼ることになる。なので、守りと打撃で貢献したい」と伊藤監督。
初戦は、「弱くても勝てます」という話題の本も出た荒川区の開成高校とあって、キャプテンの佐藤裕斗くんらは、ピッチングマシーンを使っての打撃練習にも力が入っていた。
●J:COMチャンネル足立(地上11ch)
江戸川球場の1~4回戦などを生中継
J:COMチャンネル足立(地上11チャンネル)では、「東東京大会」江戸川球場の1~4回戦、神宮球場で行われる準々決勝、準決勝戦を生中継する。
試合の模様は、様々なアングルからの映像と実況解説付き。さらに、試合当日の午後9時から、当日の試合ダイジェストを放送する。
区内の出場校では、7月10日(日)午前9時からの足立西-東京農産戦と同11時半からの足立学園-共栄学園戦、11日(月)同10時からの淵江-学習院戦が江戸川球場での試合で、生中継される。
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