足立朝日

お菓子なあだち 16品目

掲載:2022年7月5日号
くず湯「田仲製菓」
西伊興3-15-16 TEL3899・0062

 舎人公園東側の住宅街の一角にある「田仲製菓」は、創業61年のくず湯を専門に製造している会社だ。
 伊興小、第十四中出身の2代目・田仲茂基社長(60)の父が、昭和36年(1961)に葛飾区で創業。当時は落雁や打ち菓子などを製造していた。6年後に現在地へ移転、約30年ほど前からくず湯の製造を始め、現在はくず湯専門になった。
 くず湯をひと言で表すなら「固まっていない羊羹」。くず湯の元をカップに入れてお湯を注ぎ、ゆっくりとスプーンでかき混ぜる。すると、とろみのある飲み物のような和菓子になる。
 同社のくず湯は、スーパーなどで見る粉末状ではなく、固形で菊の形をしているのが特徴だ。「気温や湿度によって粉の固まり方が異なるため、そこは気を使う」と田仲社長。
 味は一般的なプレーンのほか、しょうが、抹茶がある。価格は1袋7個入りで約300円。商品は、豊島区の巣鴨・金太郎飴で販売しているほか、事前に電話をすれば1箱(15袋入り)単位で直接購入ができる。郵送料別途で、郵送も可。

写真上/とろみがあるのでスプーンで食べる
下/田仲社長