足立朝日

Vol.30読響×トップギタリスト夢の協演

掲載:2022年7月5日号
熱狂の「ボレロ」&ギター協奏曲

 この秋、ファン待望の読売日本交響楽団(以下、読響)が、かつしかシンフォニーヒルズに登場。情熱的な舞曲「カルメン」(ビゼー)、同じリズムとメロディーを力強く反復する「ボレロ」(ラヴェル)など、永遠の名曲を熱く演奏する。
 指揮は、若きマエストロ・太田弦。的確な棒さばきでスケールの大きな音楽を生み出す新鋭。東京藝術大学指揮科を首席で卒業、同大学院修了。2015年に東京国際音楽コンクール「指揮」で2位並びに聴衆賞受賞。
 今回の目玉は、日本のクラシックギター界をリードするトップギタリスト・荘村清志、福田進一、鈴木大介、大萩康司とのコラボだ。4人は、8年ぶりに「アンダルシア協奏曲」(ロドリーゴ)で夢の協演を果たす。
★荘村は、1963年に巨匠イエペスに認められてスペインに渡り、ギターと音楽理論を学ぶ。国内外の各地でツアーを開催、主要オーケストラとも共演し活躍中。東京音楽大学客員教授。
★1981年、パリ国際ギター・コンクールでグランプリに輝いた福田は、世界数十カ国の主要都市でリサイタルやマスタークラスを開催。「外務大臣表彰」、芸術選奨「文部科学大臣賞」受賞。
★武満徹から絶賛された鈴木は、1993年アレッサンドリア市国際ギター・コンクールで優勝。出光音楽賞、芸術選奨「文部科学大臣新人賞」受賞。洗足学園音楽大学客員教授。
★エコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学んだ大萩は、ハバナ国際ギター・コンクール第2位、審査員特別賞受賞。洗足学園音楽大学、大阪音楽大学客員教授。
 4人による心躍らせるギターアンサンブルと、読響の奏でる華麗な演奏との融合が、スペインの情景をイメージさせてくれる。
【日時】9月3日(土)午後2時【料金】S席6800円、A席6300円、B席3000円、会員料金あり【チケット】TEL5670・2222