足立朝日

関三通り商店街と学童NPOがタッグ 「子育て応援!商店街」

掲載:2022年8月5日号
 関三通り商店街(関原3丁目/豊田宏理事長)が、子どもたちの笑顔溢れる商店街を取り戻そうと、新たな取り組みを始めた。
 昨年7月に同商店街にオープンした駄菓子屋irodoriの運営母体であるNPO法人「Chance For All(CFA)」(中山勇魚代表)と連携して進めるプロジェクト「子育て応援!商店街」だ。
 同商店街は、商店街としては区内で初めて「こども110番」ステッカーを導入。また、CFAが運営する学童「CFA Kids」に通っている児童たちと商店の交流があるなど、商店街を上げて子どもを見守ってきた。
 今の子どもたちは遊び場がなく子育ての負担も大きいことから、商店街の中に居場所を作っていこうというもので、宣言セレモニーが7月17日(日)、商店街にあるCFA Kids亀田校で開催された。集まった多くの子どもたちを前に、それぞれの代表が挨拶。関三通り商店街の豊田理事長は「4年前に子ども見守り110番のステッカーを貼った時から、子どもたちを見守っていこうと。また、子育て世帯は消費のコアでもあるので、商店街にとってもありがたい」と、タッグに頼もしい笑顔を見せた。
 24店舗に貼るポスターは、子どもたちが思い思いに同商店街でポケモンやスタンプラリー、夏祭りなどをしているイラストを描いたもので、その場で発表後、豊田理事長に進呈。商店街からはCFAに寄付金が贈られた。
 今後はハロウィンなどの季節行事や歳末大売り出しスタンプラリーなどのイベントのほか、歩行者天国の日数や時間帯増、ベビーカー置き場やおむつ交換・授乳スペースの設置を計画。また、大きなものや重い買い物の宅配サービスを一部店舗で始める予定という。
 中山代表は「今の日本は父母に全ての負担がかかっている。30~40代は介護もあって苦しそう。irodoriで子どもが遊んでいる間に、買い物やお風呂に行ってもらえるような子育てを楽しめる環境を作りたい」と話す。

写真上/子どもたちと一緒に樽割をするCFA中山代表(右)と関三通り商店街の豊田理事長
下/自分の描いたポスターの絵を紹介する子どもたち