足立朝日

羅針盤 VOL.131

掲載:2022年8月5日号
 猛暑、熱暑が続く8月にはやはり「自然が一番!」という話。
 先日朝、自宅近くの東綾瀬公園のこんもりした林のそばを通ると、ピーヒョロヒョロと今までに聞いたことのない美しい鳥のさえずり。思わず聞き惚れてしまった。林に目をやると、その鳥は枝から枝へと飛んで葉の中に隠れた。ウグイス色の小さな鳥。
 「何の鳥だろう? いい声の小さい鳥」とフェイスブックに書いたところ、よく本紙に野鳥情報を寄せてくれる花畑に住むIさんがわざわざ東綾瀬まで来て探鳥してくれた。そして曰く「その林で見た中で一番近いのはシジュウカラ。他はカラス、ムクドリで、小さくないし声も良くありません……」。
 いやあ、ありがたい探鳥報告に感謝感激。そして、ネットで「シジュウカラ」を引き、声を聞いてみると、何とあの美しい声。一件落着。
 前号で掲載した東日本大震災ゆかりのユリ科の植物・アリウムの球根が読者にお裾分けすることになった話といい、この話といい、「自然」はやはり心をいやしてくれる。 (編集長)