足立朝日

音楽で豊かな感性を 「子どもの未来応援コンサート」

掲載:2022年9月5日号
 「子どもの未来応援コンサートinわたなべ音楽堂<ベルネザール>」が8月21日(日)、同ホールで開催された。
 子どもたちにプロの生演奏や演奏家との交流を間近で体験してもらうことにより、音楽に親しむ豊かな感性を育み機会を提供したいと、生涯学習振興公社が企画。これまでは子ども食堂や子育てサロンでの出張演奏だったが、参加希望者を募集しての実施は初。
 普段は50席入るところを感染対策のため半分に減らして2公演実施し、各回に抽選で選ばれた小中学生15人と保護者が参加した。
 出演者はNHK交響楽団次席奏者の西山健一氏(チェロ)、冨沢由美氏(ヴァイオリン)、清田千絵氏(ピアノ)の3人で、いずれも足立区在住。
 1曲目の「愛の挨拶」が始まると、楽器の奏でる生の響きがホールを包み込み、子どもたちは引き込まれるように聞き入っていた。続いてそれぞれの楽器について、3人が解説。チェロは、昔は足に挟んで演奏していたが、腹が大きくて挟めない男性奏者によって、床に置いて支えるためのエンドピンが誕生したという豆知識に、保護者たちも驚いていた。
 クラシックだけでなく、スタジオジブリのアニメ曲「となりのトトロ」や、子どもたちに人気の「パプリカ」では客席も手拍子で参加するなど、充実した45分間のミニコンサートとなった。
 なお、西山氏、冨沢氏、清田氏の「ピアノ三重奏」は、10月にわたなべ音楽堂でコンサートを開催する。

写真/体に響くプロの演奏に聴き入った